前走の羊蹄山特別(1000万下)を勝って4勝目。楽々とハナを奪ってペースを握ると,直線で後続を5馬身突き放して見せた。今回は同じく1000万クラスを圧勝してきたインオラリオとの先行争いがカギになりそうだが,この舞台で2勝の実績を持つ当馬を上位に扱いたい。

ここまでの4勝が全て逃げ切り勝ちと,抜群のスピード性能を誇る快速馬。前走の桜島特別(1000万下)は久々でプラス26キロと厳しい条件だったが,後続に5馬身差を付けて圧勝した。ここは強力な相手もいて楽ではないが,ひと叩きされて順当に上向いてくるようなら,逆転の場面があってもいいだろう。

07〜09年からの過去3回のデータでレース傾向を見てみたい(08年は定量戦)。
連対馬は11-4,4-3,1-2番人気の組み合わせで決まった。馬連配当は2万1520円,2080円,450円。07年に11番人気が勝って波乱となったが,ここ2回は平穏な決着となっている。

また,3連単配当は59万4670円,4万3910円,9720円。3着に5,6,6番人気が入線して,07年にはハンデ戦らしく高配当が出たが,昨年は同じハンデ戦でも4けたで堅く収まった。

連対馬6頭のクラス(成績)は,1000万下組2頭(1,1着),1600万下組2頭(6,3着),オープン組2頭(2,2着)。6頭中5頭は前走も馬券対象の3着以内に好走していた。

年齢別は3〜8歳馬が2,2,1,0,0,1連対。3〜5歳の若い世代が好成績を上げている。

東西対決は関東馬33頭と関西馬15頭で争い,3対3。連対数は互角だが,率で関西馬が関東馬をリードしている。

性別は牡馬が41頭出走して6連対,牝馬は7頭で連対なし。牝馬は出走頭数そのものも少ないが,苦戦している。


◎…休養明けの前走でパワーストラグルは,2着を2馬身ちぎって楽勝した。もともと準オープンで好走していた馬で,降級戦では能力が違った。1600万下への昇級は形だけ。57キロは背負い慣れた斤量で,連勝でオープン入りを果たすチャンスだ。

○…3走前と前走でランフォルセは1000万下を快勝。いずれも2着を3,5馬身ちぎる圧勝だった。中でも前走の勝ち時計は同開催のオープン特別と0秒1差と優秀。中山コースも2勝と相性が良く,昇級戦からV争いになる。

▲…インオラリオも前走で2着を5馬身突き放して逃げ切った。9カ月ぶりで激走した反動と同型馬の出方が気になるが,力を出し切れば再度スピードで押し切るシーンもある。

△1…6カ月の休養明けの前走でラターシュは差し切り勝ち。後方で折り合い,久々を感じさせない鋭い決め手を発揮した。準オープン入りするが,今年1月に3着した実績からクラスの壁は感じられない。

△2…昇級戦の前走でケイアイライジンは58キロを背負って0秒4差。9着に敗れたが,着順ほど大きくは負けてはいない。ここはたたき3戦目。流れに乗れば上位争いに浮上する。