メトロポリタンS(OP)4着では,人気を裏切ったが,相手がそろっていた中で大崩れはしなかった。別定の日経賞(G2)では,勝ち馬のマイネルキッツから0秒3差(5着)に入るなど,もともと相手なりの安定した走りが身上。近年の当レースで好走するためには,上がり3ハロン33秒台の鋭い決め手を要求されるが,当馬はその条件を満たす非凡な瞬発力を持ち合わせている。例年追い込み馬が台頭している傾向も脚質的に有利な材料と言えそうだ。ハンデ55キロなら,大いに魅力的な存在だ。

重賞の安定勢力。まだタイトルこそないものの,決め手はメンバー屈指で,当レースで最も必要とされる条件はクリアしている。新潟コースで2勝を挙げている実績がその適性の表れで,昨年の五頭連峰特別(1000万下)4着では,休み明けながら,上がり3ハロン32秒台という極限の瞬発力を披露。直線の末脚比べであれば,当馬にも少なからず好機があると判断する。

産経大阪杯(G2)では,低評価を覆して2着に入り,07年のセントライト記念(G2)以来となる重賞連対。斤量差があったとはいえ,グランプリホースのドリームジャーニー(3着)を抑えたのだから,重賞級の地力はやはり侮れない。新潟コースでの良績はまだないが,全4勝中,3勝を府中コースで挙げていることから,左回りへの適性は高いはず。瞬発力では劣る分,連下評価にどとめるが,首位争いに割って入る可能性は十分にある。

過去8年,連対馬は(6)(4),(1)(2),(2)(7),(1)(4),(1)(11),(4)(1),(3)(6),(5)(15)番人気で決まった。1番人気は4連対とまずまずの成績だが,2,3番人気に勢いがなく,代わりに6番人気以下から5頭が連対している。

馬連配当は1000〜4000円台5回と,7000〜8000円台2回,万馬券1回。3けた配当で収まったことはなく,ハンデ戦らしい波乱含みの一戦となっている。また,3連単も3着に14,15,11,7,2番人気が入線し,15,104,12,10,45万馬券が飛び出す大荒れだ。

路線別はオーストラリアTから4頭,大阪—ハンブルグCから2頭が連対。年齢別は4〜8歳以上馬が5,4,6,0,1連対。6歳馬が他世代を一歩リードしている。


前走の大阪杯でゴールデンダリアは2着。休養明けながらドリームジャーニーとのたたき合いを制して先着した。今季は強敵相手でなかなか勝ち切れなかったが,ここはメンバーが小粒。前走より1キロ減のハンデにも恵まれた。

馬単は(16)←→(9),(16)←→(15),(16)←→(5),(16)←→(7),(16)←→(14)。

3連単は(16)←→(9)から(15)(5)(7)(14)と,(16)←→(15)から(9)(5)(7)(14)への3着流し。