前走のスプリンターズS(G1)は直線で窮屈になる不利もあって5着まで。とはいえ,初のG1で勝ち馬から0秒3差なら,それほど悲観することはないだろう。G3の今回は,相手関係が大幅に楽になっており,直線平坦な京都へのコース替わりも歓迎。前々走・セントウルS(G2)の勝ちっぷりからも,軸馬としての信頼度は高そうだ。

3走前のCBC賞(G3)でクビ差2着に入るなど,重賞でも好走可能な実力馬。前走の京洛S(OP)は久々のレースだったが,キッチリと押し切って,地力の高さをアピールした。引き続き(2・2・1・0)の1200Mで行われる今回,ひと叩きされた上積みも順当に期待できるとあって,ここでも好勝負は十分に可能とみる。

こちらは前走の京洛S(OP)でエイシンタイガーからハナ差の2着。大外枠の不利を考慮すれば,負けて強しの内容だったと言えるだろう。同じく1200Mを得意にしており,前々走の北九州記念(G3)ではカノヤザクラを押さえて2着に好走。今回の斤量1キロ増は気になるものの,軽視するには危険な一頭だ。

06年に距離が芝1800メートルから1200メートルに短縮された。ここでは過去3回のデータにしぼって傾向を見てみたい。

レースは16,18,18頭立て。1〜3着に(4)(3)(2),(1)(4)(2),(4)(3)(2)番人気の順で入線した。馬券対象馬は1〜4番人気以内に限られ,伏兵馬の台頭は見られない。

馬連配当は1580円,980円,3510円で,3連複が4310円,1910円,3210円。また,3連単はそれぞれ2万2450円,6410円,3万960円。3連単で2度万馬券が出ているが,多頭数戦でも比較的平穏に収まる傾向を見せている。

連対馬6頭はすべて芝からの参戦で,距離は1200メートル4頭と1400メートル2頭。短距離から臨戦した馬以外は連に絡んでいない。

1,2着馬のステップは,京洛S(1600万下・1着)＝福島民友C(オープン・1着),スプリンターズS(G1・2着)＝スワンS(G2・7着),京洛S(オープン・2着)＝スワンS(G2・8着)。スワンS組と京洛S組からそれぞれ2頭が連対している。

年齢別は3〜7歳馬が13,10,9,9,11頭出走して,各2,2,2,0,0連対。6歳以上馬の連対はなく,3着を見ても入線馬はいない。

関東馬は15頭が出走して1連対(連対率7％),関西馬が37頭で5連対(同14％)。関東馬は苦戦している。

性別は牡馬40頭と牝馬12頭で争い,4対2。連対率は10％対17％。連対数で牡馬が牝馬を上回っているものの,率では牝馬がリードしている。


前走のクールシャローンは4コーナーで馬群に包まれていたが,直線で前が開くと一気に伸びて首差の3着。別定戦に変わるが,前走より1キロ増の54キロなら今回も首位争いは必至だ。

馬単は(16)←→(10),(16)←→(3),(16)←→(18),(16)←→(13),(16)←→(6)。

3連単は(16)←→(10)から(3)(18)(13)(6)と,(16)←→(3)から(10)(18)(13)(6)への3着流し。