05年に誕生したサラブレッドは8150頭。その頂点に立つのはどの馬か。過去10年のデータでレース傾向を探ってみたい。
1番人気は7勝,2着2回と堂々の成績で,連から消えたのは昨年のフサイチホウオー(7着)だけ。馬連配当は10回中8回が3000円以下で平穏に収まっている。しかし,98年と昨年に14番人気馬が2着と健闘し,万馬券が飛び出す波乱。伏兵馬からも目が離せない。
路線別は,皐月賞組が10連対,次いでNHKマイルC,青葉賞,京都新聞杯組が3連対で並び,桜花賞組1連対。連対馬の20頭中17頭は,前走でも馬券対象の3着以内に好走していた。
昨年の牝馬ウオッカを除く19頭に芝2000M以上の経験があり,かつ芝1800M以上での連対実績があっ
た。
1勝馬は15頭と出走頭数が少ないこともあるが,ここまで連対なし。2勝馬も63頭出走して2連対と不振。3勝以上馬を中心に狙いたい。
関東馬は59頭が出走して2連対(3%)。関西馬は120頭で18連対(15%)。関西馬が関東馬を圧倒している。
キャリアは4??11戦の範囲に3,5,7,2,0,1,1,1頭が連対。キャリア3戦以下や12戦以上でなければ減点対象にならない。
◎…レインボーペガサスは皐月賞で4着。キャプテントゥーレが前半1000Mを61秒4で刻むスローの流れ。差し馬にはつらいペースの中,メンバー最速の上がりで追い込んだ。ためると末脚は強烈。大飛びの馬で東京の長い直線は合うはず。豊富なキャリアを武器に大一番で巻き返す。
○…相手は200万円の追加登録料を払って参戦するサクセスブロッケン。新馬からダートを4戦4勝。2着に合計は30馬身以上つけるケタ違いの勝ちっぷりで白星を重ねた。初の芝でも父母サンデーサイレンスの血統から全く心配なく,無敗のダービー馬誕生も十分ある。
▲…メイショウクオリアは京都新聞杯で好位を追走。直線,前が開かずやきもきしたが,馬群がバラけると一気に差し込んだ。アタマ差勝ちでも着差以上に強い競馬。2走前に芝2400MのムーニーバレーRCを快勝してスタミナにも不安はない。
△1…3連勝で臨んだ皐月賞でマイネルチャールズは1番人気を裏切って3着。馬群に閉じ込められ,流れもスローで弥生賞を制した時の末脚を発揮できなかった。東京は未勝利を勝った舞台で,渋った馬場もOK。雪辱を期すチャンスだ。
△2…ディープスカイは前走でNHKマイルCを制覇した。東京の芝1600Mはスピードとスタミナがないと克服できないタフなコース。キャリア10戦と使い込まれているが,距離延長でかからなければ,変則2冠の達成も可能だ。
△3…ブラックシェルはNHKマイルCで2着。ディープスカイに0秒3差の遅れをとったが,不得手の道悪で長くいい脚を使えた収穫は大きい。距離延長は望むところ。人気薄で武豊の一発を警戒したい。