昨年のマイルチャンピオンS(G1)でダイワメジャーから0秒3差3着の実績を持つ実力馬。前走の関屋記念(G3)では,大きく離れた位置から追い込んできたカンパニーの決め手に屈したが,後続をキッチリ封じて2着を確保するあたり,やはり高い信頼性を持っている。今回は実績馬が揃って混戦模様のレースとなるが,順調さという面では当馬が一歩リードしているし,久々を叩かれた上積みも見込める。ここも軸にするには最適の一頭だろう。

3走前のヴィクトリアマイル(G1)で勝利を挙げており,ここでは断然の実績を誇る。近2走の成績はひと息だが,アメリカで行われたキャッシュコールマイル(国際G2)はレース直前の斤量増,前走のスプリンターズS(G1)は久々のスプリント戦が忙しすぎたためと,同情の余地はある。引き続き馬体の状態は良いため,重賞2勝の実績を持つ東京マイル戦で巻き返しを期待したい。

マイナス18キロと大きく状態を崩した前々走のマイラーズC(G2),体重こそ戻したものの本調子とは言えなかった前走の安田記念(G1)と,続けて大敗を喫したが,昨年の当レースを含む重賞で2着5回の実績はここでは上位のもの。じっくり乗り込んで体勢を立て直してきた今回は(4・3・0・1)と抜群の相性を誇る東京コースで行われることもあって,要注意の存在となりそうだ。

00年に開催時期が1カ月繰り上がり,距離も1400メートルから1600メートルに変更された。

過去7年,連対馬は(6)(7),(3)(2),(1)(8),(2)(4),(1)(2),(3)(11),(16)(2)番人気の組み合わせで決まった(02年は中山競馬)。1??3番人気は合わせると8連対とまずまずの成績を残しているが,1番人気は2連対と不振。6番人気以下の伏兵馬が5連対と健闘している。

馬連は8290円,1150円,2350円,1530円,460円,9310円,1万8570円。万馬券が出たのは昨年だけだが,3けた配当で収まったのも1回。波乱含みのマイル重賞となっている。

連対馬14頭のクラス別は重賞組10頭,オープン特別組3頭,1600万下組1頭。そこでの各馬の成績は1??5着馬が4,4,3,1,2頭。前走で掲示板を外した馬の連対は見られない。路線別は京成杯AH組が5連対,ポートアイランドS組3連対。本番と同距離のマイル戦を使った馬が活躍している。

年齢別は3??7歳上馬が21,17,28,24,21頭出走して,0,3,7,0,4連対。伸び盛りの3歳馬は苦戦しており,7歳以上の高齢馬が健闘している。

マイケルバローズは重賞初挑戦でレース最速の上がりをマークして3着。前走もレースナンバーワンの末脚で4着まで迫った。府中のマイルは6月に勝っており,持ちタイムの1分32秒9も光る。重賞初Vのチャンスだ。馬単は(15)←→(4),(15)←→(18),(15)←→(14),(15)←→(13),(15)←→(16)。3連単は(15)←→(4)から(18)(14)(13)(16)と,(15)←→(18)から(4)(14)(13)(16)への3着流し。