1600M戦で行われた過去9年,1??3番人気は2,1,4連対。上位人気はアテにならず,6番人気の伏兵馬が8連対している。馬連は9回中4回も万馬券で決着する大荒れレースとなっている。
ステップはエリザベス女王杯組が3連対,マイルチャンCS組とターコイズS組が2連対。オープン組が格上の貫禄を見せているが,準オープン組からも4頭が連に絡んでいる。年齢別は3??6歳上馬が7,9,2,0連対。3,4世代馬が好調だ。
◎…前走チアフルスマイルは0秒3差の7着。直線を向いたところで前をカットされる不利を受けたが,最後までしぶとく伸びた。短距離に良績は集中しているが,1800??2000Mの重賞で2,3,3着ならマイルは十分に射程圏。初重賞Vのチャンスだ。
○…相手はラインクラフト。桜花賞,NHKマイルCとG1を連勝した。前走のマイルチャンピオンCで3着に敗れたが,古馬相手に1馬身差なら威張れる成績だ。「桜」を制覇した舞台,得意のマイル,牝馬限定戦なら◎の強敵になる。
▲…ライラプスはここ3戦,3,5,6着。あとひと押しがきかず勝ち切れずにいるが,相手なりに走る勝負強さを持っている。1600Mで同期のラインクラフトと比べると見劣るが,混戦になれば一気に浮上する。
△1…レクレドールは夏のクイーンSで,後の天皇賞(秋)を制覇したヘヴンリーロマンスをハナ差退けている。ここ2戦は末脚不発で敗退したが,決め手はG1級。昨秋のローズSでも今年の宝塚記念馬スイープトウショウを破って優勝している。ムラはあるが能力は互角だ。
△2…アドマイヤグルーヴはこのレースを最後に引退する。マイル戦は一昨年の桜花賞3着以来だが,牝馬限定戦は,8戦して4勝(2,3着各1,2回と7着)。勝率5割と高い数字を誇っている。前走エリザベス女王杯でも直線追い込んで3着と底力は一番。軽視は禁物だ。