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2004年11月21日(日)

11R
2004年11月21日(日)
京都
15:40発走

マイルチャンピオンシップ GI

芝・右・外 1600m 天気:
馬場:
サラ系3歳以上 オープン (国際)(指定) 定量 本賞金:9400、3800、2400、1400、940万円

予想印

枠番 馬番 馬名 大多 綾恵 ナベ たま
1 1 ギャラントアロー
1 2 フォルクローレ
2 3 ラクティ
2 4 マイネルソロモン
3 5 ファインモーション
3 6 マイソールサウンド
4 7 デュランダル
4 8 テレグノシス
5 9 バランスオブゲーム
5 10 プリサイスマシーン
6 11 メイショウボーラー
6 12 アドマイヤマックス
7 13 マイネルモルゲン
7 14 ナイトフライヤー
8 15 ダンスインザムード
8 16 ロードフラッグ

※ ◎:本命、○:対抗、▲:単穴、△:連下

買い目

大多 7=15 7=3 7-4 7-5 15=3
綾恵 5=7 5=1 5-8 5-9 7=1
山田 5=13 5=7 5=3 13=7 13=3 7=3
たま 15=7 15=12 15=3 15=5 15=8

※「=」は馬番連単の表裏買い、「-」は一方のみ買いです

予想

本命はデュランダル。

実績:
距離・コース:
順調度:
良・1.33.1
カルストンライトオが4馬身差の逃げ切りをやってのけた前走スプリンターズS(G1)で,最後方から2着に追い上げる豪脚を披露。降雨の不良馬場で差しが利かない状態だったために,勝ち馬との差を埋めるまでには至らなかったが,混戦の2着争いを制したあたりはG1・2勝の地力の違いとしか言いようがない。蹄の不安のため,今年は高松宮記念(G1)と前走のスプリンターズSの2走しか走っていないが,高松宮記念でも中京の短い直線でクビ差2着に迫っており,終いの切れは未だ衰えてなさそう。1週前の段階で栗東坂路にて4ハロン53秒5の時計が出ていたが,今週の追い切りでは52秒7,終い13秒0をマークしており,ぶっつけだった前走時よりもデキは確実に上向いた感じ。先週の準オープンは1分33秒5で決着しており,今週も良馬場ならば1分33秒前半を切る高速決着になりそうなだけに,これまで数々のスピード戦を制した実績は重視すべき。馬場状態や展開が微妙な点もあり,連覇確実とまでは言い切れないものの,今年も当馬がレースの中心となるのは間違いなさそうだ。

対抗はダンスインザムード。

実績:
距離・コース:
順調度:
良・1.33.6
ぶっつけ本番で挑んだ前々走の秋華賞(G1)は1番人気を裏切る4着に敗退。久々の実戦,もしくはフケのためか,レース前からイレ込んでしまい,直線では粘りを欠いて最後はウイングレットにも交わされる始末であった。ところが前走の天皇賞(秋・G1)では,歴戦の古馬を相手に2着連対する大健闘。前有利の馬場状態に助けられた面も否定出来ないが,パドックでも落ち着きを取り戻しており,精神面での安定が大きかった感じだ。新しく始めたプールでの調整,馬具の追加といった陣営の努力が実った様であり,普通に力を発揮できれば一層の飛躍は約束されたも同然であろう。中1週,中2週で再度の長距離輸送と厳しいローテが続くものの,当馬の場合は間隔を空けるよりは,詰めて集中力を途切れさせないという判断が下されたとみて良さそう。桜花賞(G1)で同世代をぶっちぎったレースぶりから,マイルへの適性の高さは証明済み。00年のアグネスデジタル以降,3歳での優勝馬は出ていないが,97年にタイキシャトルの2着に入ったキョウエイマーチの例もあり,強い桜花賞馬には注意したいところ。

単穴はラクティ。

実績:
距離・コース:
順調度:
良・1.39.8
欧州での成績は19戦10勝,G1勝ちは伊国ダービーほか,前走のクイーンエリザベスII世Sを含めて5勝という,近年来日した外国馬の中でもトップクラスの実績馬。近年は2000Mを主体に走っていたが,前走初めてのマイル戦を半馬身差ながらも快勝しており,万を持しての日本遠征となる。当馬に与えられたマイルでのレーティングは124ポンドで,これは去年デュランダルが獲得した120を上回る評価であり,額面通りに受け取ればデュランダルよりも強いということになる。もちろん,開催競馬場の違いもあり,そのまま通用するという意味ではないが,昨年末の香港C(国際G1)でファルブラヴ(一昨年のジャパンC優勝馬)に2馬身差の2着,昨年5月の伊国・共和国大統領賞(国際G1・芝2000M)でタイガーテイル(遠征してきた昨年のエリザベス女王杯で3着)を破るなど,日本に好走歴のある馬との対戦で五分以上の勝負になっている点は心強い。英国での活躍から純然たるスピード勝負では分が悪そうであるが,日本なみに速い時計の出る伊国での好走歴から克服の可能性も十分。本気で来日した欧州馬の底知れぬ地力は侮りがたく,混戦になれば一気に形勢逆転されても驚けない。

抑えはファインモーション。穴はマイネルソロモン。

今週のワンポイントアドバイス

得意のマイル,ルメールとのコンビでダンスインザムードV


84年に創設された秋のマイル王決定戦。11年連続で1番人気が連対して,かつては最も堅いG1レースといわれた。ところが,ここ3年は1番人気は掲示板にすら載らない不振ぶり。「3連単」元年の今年はどうなるのか。過去10年のレースから傾向を見てみたい。
1??3番人気は5,4,1連対。上位人気はアテにならず,代わりに6番人気以下から5頭が連に絡んでいる。伏兵馬の台頭で馬連は万馬券が3回出ているが,7回は3240円以内。荒れるか堅いかの両極端になっている。
連対馬の前走は重賞17頭とオープン特別3頭。路線別は前半5年で活躍を見せていたスワンS(G2)組(4連対)とアイルランドT組(3連対)が近年振るわず,この5年は天皇賞(秋・G1)組が3連対,スプリンターズS(G1)組,毎日王冠(G2)組,富士S(G3)組などが2連対で活躍している。
重賞実績は,連対馬20頭中19頭が重賞馬で,うち14頭はマイル戦で勝利を挙げている。また,17頭がG1出走経験を持ち,10頭はすでにG1ウイナーだった。マイル実績とG1経験は連対への重要なファクターとなっている。
年齢別は3??6歳馬が40,50,43,38頭出走して,5,10,3,2連対。4歳馬が他世代をリードしている。性別を見ると,牡馬147頭と牝馬24頭で争い,16対4。連対数で牝馬は劣勢に回っているが,率で逆転している。
関東馬は44頭出走して8連対(18.2%),関西馬が125頭で12連対(9.6%)。関東馬は連対数で見劣るが,率で関西馬を大きく上回っている。なお,昨年初めて参戦した外国馬2頭は9,16着に惨敗している。

ダンスインザムードで勝負する。秋華賞はイレ込みが激しく4着に敗れたが,天皇賞(秋)で2着。古馬最高峰の舞台で牡馬一線級を相手に堂々と連を確保した。マイルは桜花賞で圧勝を演じている自信の距離。前走騎乗のルメールとのコンビでG1を奪取する。
昨年の覇者デュランダルは高松宮記念(G1),スプリンターズSといずれも2着。今年勝ち星はないが,昨年のスプリンターズSとマイルCS(G1)を連勝して,目下G1を4連対中。G1勝ち2つの実力で,良馬場なら確実に上がり33秒台の末脚がさく裂する。相性の良い京都のマイルが舞台ならば連覇が期待できる。
ファインモーションは札幌記念を快勝して復活をアピールした。武豊騎手で出走予定のエリザベス女王杯(G1)は騎乗調整がつかずに回避。1週遅れのマイルCSへの出走となったが,仕上げに問題はなさそう。昨年当レースで0秒1差2着の力量。京都コース,得意のマイルならば力を出し切れるだろう。
主戦・勝浦から横山典へ乗り替わったテレグノシスが怖い。春は安田記念(G1)でツルマルボーイとクビ差2着。秋始動の毎日王冠を豪快に差し切った。前走・天皇賞(秋)は道悪,距離2000Mで11着に凡走したが,ここはNHKマイルC(G1)を制覇した得意の距離。良馬場なら雪辱を期すシーンは十分にある。
前走に富士Sを快勝して勢いに乗るアドマイヤマックス。昨年は短距離路線で,レコード決着の安田記念でクビ差2着,スプリンターズSで0秒2差3着,続く香港マイル(海外G1)でも0秒3差4着と健闘した。G1級の瞬発力を備えていることは疑いもなく,復活を遂げた素質馬が頂点を奪っても驚けない。
イギリスから参戦のラクティが日本で6つ目のG1制覇を狙う。イタリアダービーに優勝し,母国・イギリスの2000MのG1で4戦して2勝。中距離に良績が集中していたが,前走・クイーンエリザベス2世S(海外G1)で初のマイルG1を制覇した。日本馬との力比較は難しいが,長距離輸送の反動や環境に戸惑わなければ首位争いになる。

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