2004年6月6日(日)
11R
2004年6月6日(日)
東京
15:40発走
安田記念 GI
芝・左 1600m
天気:
馬場:
稍重
サラ系3歳以上
オープン (国際)(指定) 定量
本賞金:9400、3800、2400、1400、940万円
予想印
枠番 | 馬番 | 馬名 | 大多 | 綾恵 | ナベ | たま |
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1 | ファインモーション | |||||
2 | マイソールサウンド | |||||
3 | オーゴンサンデー | |||||
4 | ミデオンビット | |||||
5 | ウインラディウス | |||||
6 | アイランドファッション | |||||
7 | ローエングリン | |||||
8 | イーグルカフェ | |||||
9 | テレグノシス | |||||
10 | メイショウボーラー | |||||
11 | ジョウテンブレーヴ | |||||
12 | ユートピア | |||||
13 | メジロマイヤー | |||||
14 | ツルマルボーイ | |||||
15 | ダンツジャッジ | |||||
16 | バランスオブゲーム | |||||
17 | マイネルモルゲン | |||||
18 | セルフフリット |
買い目
大多 | 5=7 5=9 5-8 5-16 7=9 |
---|---|
綾恵 | 9=5 9=10 9-6 9-18 5=10 |
山田 | 7=8 7=4 7=9 8=4 8=9 4=9 |
たま | 9=11 9=7 9-2 9-5 9-6 11=7 |
予想
本命はウインラディウス。
実績:
距離・コース:
順調度:
良・1.33.0
前哨戦の京王杯スプリングC(G2)をレコードで優勝。終いこそテレグノシスに詰め寄られたものの,直線は最内を突いて楽々と抜け出しており,G1挑戦への資格は十二分に示したと言える。今季はすでに3戦2勝で,唯一敗れた前々走ダービー卿CT(G3)もクビ+クビ差の3着だから,一時の不振を脱出して完全に軌道に乗ったとみて良かろう。今週の追い切りでは,自厩舎のウインデュエルらとの併せ馬で,美浦南の芝コースにて5ハロン63秒,終い12秒台の好時計を出しており,デキは前走以上の感。終いの脚を生かしやすくなる分,マイルの方が合っているはずだし,府中コースは6戦して(3・0・2・1)と適性抜群。ノドの病気で遠回りを強いられたが,今の勢いを生かして一気にG1戴冠を果たすとみたい。
対抗はローエングリン。
実績:
距離・コース:
順調度:
良・1.31.9
昨年に続く連覇を狙った前走のマイラーズC(G2)だったが,結果は惜しくも半馬身差の2着。エースインザレースに行かせて2番手からの競馬を試みられたものの,道中で行きたがった分,終いの踏ん張りが利かずマイソールサウンドに交わされてしまった様だ。それでも以前より抑えることが出来たあたりには,気性面での成長が見られる感じ。今週の追い切りは横山典騎手を背に,芝コースで5ハロン60秒,終い12秒台を馬なりで出したほどで,太めもなくギリギリにまで仕上がった様子。過去8回のマイル戦で複勝圏を外したのは,ジャックルマロワ賞(国際G1)の10着だけで,まともに走ればG1を獲れるだけの地力は備わっている。ただ,昨年の天皇賞(秋・G1)の様に同型を気にして暴走してしまう懸念も捨てきれず,特に今回はメジロマイヤー,ミデオンビット,メイショウボーラーという同型がそろったため,序盤のハナ争いに不安が残るのも確か。その分評価を下げたが,昨年優勝馬のアグネスデジタルら強豪不在のここならば,昨年の3着以上までも。
単穴はテレグノシス。
実績:
距離・コース:
順調度:
良・1.32.5
今年の始動戦だった京王杯スプリングCはクビ差の2着。勝負どころで外に回った分,わずかに届かなかった感じだが,斤量を1キロ余計に背負っていたことを考えれば,この着差はなきに等しいものであろう。2番人気に推された昨年の当競走では7着に敗れているが,意外に騎乗が難しい馬のようで,代打のデムーロ騎手との手が合わなかったことも大きかったようだ。今回は主戦の勝浦騎手での出走となり,使っての上がりこそ感じなかったが,年明けから使い詰めだった昨年時よりも具合は良さそう。今年も今週からAコースに変更となるため,昨年同様に内のグリーンベルトを通れる先行勢に有利となってしまう可能性もあるが,自分の競馬に徹すれば,自ずと結果は付いてくるはず。
抑えはバランスオブゲーム。穴はイーグルカフェ。
今週のワンポイントアドバイス
G1馬の底力,テレグノシス
春のマイル王決定戦に東西から快足自慢が結集した。過去10年のデータを参考にレース傾向を見てみたい。
1番人気は3勝,2着2回。勝率3割,連対率5割では心もとないが,さらに信頼度を落としているのが2,3番人気。優勝したことはなく,それぞれ2着が最高。上位人気馬は不調で,代わりに6番人気以下から伏兵馬が8頭も連に絡んでいる。馬連は01年の12万馬券を含め万馬券が4回。特にここ4年間は万馬券3回と5800円で荒れまくっている。
ステップは10連対の京王杯スプリングC(G2)組で断然。そこでの成績は5,3,2,1,1,2,1,6,3,4着。掲示板を外していたのは外国馬のディクタット1頭だけ。また,別路線組で前走掲示板をキープできなかったのは2頭(6,14着)。条件に関係なく,前哨戦で5着以内に入線していることが連対への条件となっている。
重賞実績は外国馬を除くと,優勝馬8頭のうち5頭はすでにG1ウイナーで,ブレイクタイム(01年)以外はG1レースの出走経験があった。距離実績ではトーワダーリン(94年)を除く15頭が,芝1600M以上のオープンで連対していた。東京マイルはスピードだけではなく,スタミナも要求されるタフなコース。短距離戦で良績を残しているだけでは勝ち切れない。
年齢別は4??7歳馬が72,52,32,11頭出走して9,6,3,2連対。4,5歳馬が連対数で他世代をリードしているが,率では6,7歳馬も見劣りはない。なお,3歳馬は3頭,8歳上馬が2頭出走しているが,ここまでは連に絡んでいない。
93年に国際競走に指定されてから25頭(過去11年)が参戦して4連対。これを今年出走の国別で見てみると,米国馬は2頭出走し,5,4着。香港馬は8頭で2連対となっている。
関東馬67頭,関西馬82頭,外国馬23頭で争い,9,7,4連対。連対率で外国馬が一歩リードしている。なお,連対馬4頭は4,8,10,6番人気。人気薄の外国馬が健闘していることに注目しておきたい。
テレグノシスで勝負する。京王杯SCは5カ月ぶりで前走から10キロ増の体重だったが,レース最速の上がり33秒台の豪脚を見せ付け2着に突っ込んだ。暑かった昨年夏のフランス遠征の疲れが長期休養でようやく取れた感。東京は一昨年のNHKマイルC(G1),昨年の京王杯SCを含めて8戦4勝,2着2回。復活したG1馬の底力にかける。
相手にジョウテンブレーヴを抜てきする。京王杯SCは中団に付け,流れに乗って直線へ。馬場の外目からジワジワと伸びて0秒8差5着で掲示板は確保した。先行有利の中山記念(G2)はローエングリンと0秒4差で,ダービー卿CT(G3)ではウインラディウスと同タイム。人気はないが,このメンバーでも互角に戦える力量を備えている。
ローエングリンはマイラーズC(G2)で逃げずに2番手に控え直線へ。逃げ馬を抜群のタイミングで交わしたが,ゴール手前で外から差し込まれて2着。勝ち馬との半馬身差は1キロの斤量差が出たようだ。マイペースで逃げた時の渋太さは周知のこと。今週から仮柵が外され内ラチ沿いは“グリーンベルト”であり,ハナを奪えば一気の逃げ切りが期待できる。
ウインラディウスは前走の京王杯SCで後方の内を追走,直線で前が開くと一気に突き抜けた。デビュー前からの評判馬がようやく2つ目の重賞を手にした。東京の芝は3勝を挙げている得意の舞台。初の58キロさえ克服できれば首位戦線に浮上する。
G2のマイラーズCを制して勢いに乗るマイソールサウンド。前走は好位から断然人気のローエングリンをマーク,4コーナーから仕掛けて直線キッチリ差し切った。マイル重賞2勝は堂々の実績。ただ,2戦はいずれも今回より1キロ軽い負担重量であり,こちらも斤量58キロとの戦いになる。
穴を出せば米国馬アイランドファッションか。ダートの牝馬限定戦G1を3勝し,牡馬相手でもG1・2着の実績がある。芝の経験は1戦だが,そのマイルG1で0秒2差の4着。日本馬との力量比較は難しいが,来日するからにはそれなりの勝算があるはず。大駆けがあっても驚けない。