Lifetime Boxing Fights 20

4/17 18:00 後楽園ホール

バンタム級 4回戦

判定

 サウスポーの橋口に対し、福田は開始から右ストレートを振るっていく。しかし橋口は当てさせず左ストレートをヒット。対する福田は打ち気な姿勢を変えず前に出て右ストレート、左フック。橋口はその合間に左ストレート、右フックを返しヒットする。

 2R、橋口は右ジャブを突き、福田に対し距離を取る。そして福田の入り際に右フックを合わせていく。踏み込む福田だが橋口にかわされる。

 3R、福田はストレートを強振して前進。だが、やはり橋口はこれをさばいて右フック、右アッパー、左ストレート。福田はこれにややバランスを崩す場面も。しかし福田のパンチもとらえ、橋口はうっすら鼻血が見られる。

 4R、福田は圧力を落とさず右ストレートを当てる。しかし橋口もカウンターの右フックをクリーンヒット。追撃したい橋口だが、ホールディングが多くなってしまいレフェリーから注意を受ける。

 判定は3者38-38。ドローとなった。

東日本新人王トーナメント フェザー級 4回戦

1R・KO

 1R、33歳のオールドルーキー菅田が左ストレート、右フックと先制するが、19歳の石井が逆に左フック、右ストレートを当てて倒す。

 だが菅田は立ち上がると向かっていき両者打ち合いに。左ストレート、右フック菅田に石井は右ストレートで応戦。菅田は左のストレートを角度を変えて放って当て、石井は鼻血が見られる。アッパー、フック、ストレートと左のパンチが冴える菅田は、これで石井の腰を一瞬落とす。菅田はさらに猛然とラッシュ。頭を振ってかわしていた石井だがさばき切れなくなり、菅田がコーナーに詰めたところでレフェリーがストップ。菅田は逆転TKOとなった。

東日本新人王トーナメント フライ級 4回戦

2R・KO

 1R、サウスポーの佐野はインファイトを狙う矢作に対し距離を取る。アッパーを放った佐野だが、矢作のストレートがカウンターでヒット。しかし佐野は2発目の左アッパーを当て、ペースを握る。そこから左ストレート、左ボディアッパーと矢作を攻める。

 2R、佐野は空間掌握に長け、ジャブから左ボディストレート、左ストレートと矢作を攻める。そして矢作が来ても足を使って回りパンチに空を切らせる。なお追ってきた矢作に佐野は左ストレートを突き刺す。そしてカウンターの右フックをドンピシャのタイミングで決め、ノックアウト(TKO)した。

54.5kg契約 6回戦

2R・KO

 元日本ランカーとして活躍した佐藤剛の3年9カ月ぶりとなる復帰戦。入場してきたタナーコンだがグローブのテーピングに不備があり、巻き直しに時間が取られる。

 1R、サウスポーの佐藤はタナーコンをジリジリと歩を進めて追い、右ストレートをかわした直後に左ストレートを返して当てる。そして右フックのカウンターでも捉え、タナーコンは大きく後退。

 2R、身長差のあるタナーコンに佐藤はボディストレート。これで意識を下に落とし、今度は左ストレートを顔に送って倒し、復帰戦をTKOで飾った。

 「戻ってこれて本当に嬉しいです」と語った佐藤は、応援してくれる人たちやジムに対して感謝を述べ、「ベルトを獲って自慢したい。面白いなって思われる試合を目指しているので、名前を覚えていってください」とファンに呼び掛けた。

スーパーフェザー級 8回戦

3R・KO

 1R、両者オーソドックスで頭を振って様子見。アタノンのジャブを関根はブロックして前に出るが、アタノンもジャブを強く放ち近づかせない。

 2R、逆にアタノンが前に来るが関根は慌てない。サウスポーにも変わり変則的なファイトのアタノン。しかし関根は戸惑わず、ボディ打ちなど攻め手を探る。

 3Rもアタノンは前に出るが、関根は隙を縫って左フックを連続で打ち込み、これにアタノンはややあって倒れる。立ち上がったアタノンに関根はフィニッシュに向かい、右ストレートからの左フックで再びとらえて刈り倒しレフェリーはノーカウントで試合を止めた。

 これで5連続KO勝ちとなった関根は「サウスポー、スイッチは初めてなので心配だったけど勝ててよかったです。日本ランキングや世界ランキングに入って、世界チャンピオンを狙っていきたい」と喜びの声を届けた。

フェザー級 8回戦

判定

 1R、タマヨが放つサウスポーからの右ジャブを大湾は目先で見切り、あるいはグローブで弾いていく。

 2Rも大湾はタマヨのジャブに接近できず。3R、ボディストレートから打開せんとする大湾だが、タマヨはバックステップが速くその後を追撃させない。

 4R、大湾は圧力を増し、右ストレートを顔・ボディと当て、最後も右ストレートを決めて終える。

 5R、大湾が左アッパーから繋いだ右ストレートをヒット。しかしタマヨが右フックを当て返す。ロープ・コーナーに詰める大湾だが攻め切れない。

 6R、大湾は再び圧力を増しタマヨに左・右とショートフック。そこからストレートでさらに迫り、ワンツーのヒットでタマヨは大きく頭がのけぞる。

 7R、大湾はジャブで引きつけ右ストレート。防戦ベースのタマヨに大湾は襲いかかり、左フックで揺るがすが、タマヨはこらえてこのラウンドを終える。

 最終8R、大湾は右ストレート、アッパーと攻める。右ストレートを決め、タマヨは大きくバランスを崩すが、クリンチも交え倒れない。判定は78-73、79-73、79-73で堤。しかし「KOで勝ちたかった、残念です。実力不足だった」と唇を噛んだ。

WBA世界フェザー級

3R・KO

 堤は前日計量で1.55キロの体重超過。両陣営の話し合いを経て当日計量も行い、新たな規定体重をパスしたことから試合実施の運びとなった。

 1R、モレノはサウスポーから右ジャブを放つが、堤は右ボディストレート。両者距離を探り合う。

 2R、モレノは懐を深く作り、右ジャブを伸ばすが、堤はボディストレートから顔へのストレートと攻撃を散らす。

 3R、堤はモレノをロープ・コーナーに追い込む。右ボディフックに足がもつれて倒れるモレノだが、これはスリップダウンの裁定。続いて堤はロープ際を追っていき、左アッパーを突き上げダウンを奪取。残り時間は少なかったが、堤は右アッパーから右ストレートを打ち込みノックアウトで試合を決めた。

 勝利した堤だが、モレノとモレノ陣営、観客、ファン、大会運営に対し「歴史あるボクシングを汚してしまって申し訳ございません」と反省しきり。「いつになるか分かりませんが、また戻ってこられるように精進いたします」と肩を落としてリングを後にした。

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