高校サッカー選手権・最強校ランキング【2023年版】

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 1917年度に始まり、今回で102回目を迎える全国高校サッカー選手権大会。第23回(1941年度)、第24回(1942年度)大会は中止になったため、これまでに実際開催されたのは99回だが、そのすべての大会の成績をもとに「最強校ランキング」を導き出した。

 優勝=4ポイント、準優勝=3ポイント、ベスト4(準決勝敗退)=2ポイント、ベスト8(準々決勝敗退)=1ポイントと、成績に応じてポイントを設定。そのポイントを合算した合計ポイントにより順位づけをした。なお、8校によって争われた第1回大会は、初戦で敗れた4校をベスト8(=1ポイント)としている。

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解説

市立船橋は1984年に就任した布啓一郎監督の指導で力をつけ、90年代半ばから2000年代初頭にかけて4度の全国制覇。同監督退任後の第90回大会(2011年度)でも頂点に立った【写真:川窪隆一/アフロスポーツ】

 第1回大会から7連覇を果たした御影師範(1936年に閉校)を筆頭に、旧制神戸一中時代に6度優勝した同じ兵庫の神戸、さらに大阪の明星(旧明星商)と、戦前に輝かしい戦績を残した関西勢が上位に並ぶ。これは第8回まで関西の学校だけが出場できる大会であったことも理由だろう。

 特筆すべきは、大会草創期を支えたこれらの古豪の間に割って入り、2位にランクされた帝京だ。1位の御影師範とのポイント差はわずか「1」。今年の東京予選(2次予選Aブロック)ではPK戦の末に準決勝で敗れ、14年ぶりの全国大会出場は叶わなかったが、名将・古沼貞雄監督の下、70年代に3回、80年代に2回、90年代に1回と、戦後では最多タイとなる6度の優勝を飾った栄光の歴史は色褪せない。

 その帝京と並んで戦後最多の6度の優勝を誇る国見は4位タイ。その全ての優勝をもたらした小嶺忠敏監督が退任してからは苦しい時期が続いたが、昨年度の第101回大会で12年ぶりに全国の舞台に立った。イエロー&ブルーのストライプのユニホームは、いまなお多くのファンにとって強さの象徴だ。

 第73回大会で帝京と、第81回大会で国見と決勝を戦い、いずれも勝利を収めて日本一となった市立船橋は、元日本代表の中田英寿氏の母校として知られる韮崎と並んで7位に入った。通算優勝は5回を数え、Jリーガーとなった卒業生は数知れない

 トップ10に入ったその他の学校を見ていくと、サッカー王国・静岡の礎を築いた藤枝東が6位、旧制広島一中時代に5度ファイナリストとなった(そのうち優勝2回)広島国泰寺が9位、第70回大会で三重県勢では唯一の全国制覇を果たしている四日市中央工が10位にランクされた。

前橋育英は近年の充実ぶりが際立つ高校のひとつ。第96回大会では、前年に青森山田に惨敗した決勝の舞台に辿り着き、流経大柏を破って初優勝を果たした【写真:アフロスポーツ】

 過去10年に限れば、青森山田の戦績が突出している。優勝3回、準優勝2回。第94回大会以降の8大会で8強を逃したのは1回だけだ。黒田剛監督がJリーグのFC町田ゼルビアに去った今年も青森県大会を制して、27年連続となる冬の選手権出場を決めたが、毎年のように優勝候補に挙がる近年の強さを今後も保てれば、現在13位の順位はどんどん上がっていきそうだ。

 15位にランクされた前橋育英も、この10年、全国の舞台で安定して好成績を収めている。第93回と第95回大会が準優勝、第96回大会で悲願の初優勝を飾った。直近2大会もベスト8入りを果たしており、3年連続26回目の出場を勝ち取った今大会でも上位進出が期待される。

(企画・編集/YOJI-GEN)

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