Bリーグ2023-24シーズン・B1戦力ランキング

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 いまだに記憶に新しい「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」での日本代表の活躍。世界選手権、ワールドカップを通じて初めてヨーロッパのチームに土を付けただけでなく、アジア1位の座を獲得してパリ2024オリンピックの出場権を獲得した。

 バスケットボールファンのみならず、日本中を熱狂の渦に巻き込んだ日本代表は、長崎ヴェルカへの加入が決まった馬場雄大を含めて10名がBリーグのクラブに属する。そのうち8名がB1のクラブに所属しており、激しい優勝争いを繰り広げることとなる。

 また、パリ2024オリンピックの選手選考を兼ねたシーズンとも言えるだろう。日本代表のトム・ホーバスヘッドコーチは、実力がある選手がいれば合宿に招集して自らの目でその選手の実力を測ってきた経緯がある。それだけにオリンピック出場を目指した戦いも今シーズンの見どころの一つと言えるだろう。

 オフには主力選手の移籍が多くあり、勢力図も大きく変わりそうな様相を呈する2023−24シーズン。日本代表に負けないくらい熱い戦いが各地で繰り広げられることになる。それだけにチャンピオンシップ、ファイナルを目指した戦いから目が離せない。

(企画構成:バスケットボールキング)

※オフェンス、ディフェンス、それぞれ50点満点、総合100点満点で採点

順位 チーム 総合 オフェンス ディフェンス
1 アルバルク東京 93 45 48
1 琉球ゴールデンキングス 93 46 47
3 千葉ジェッツ 92 47 45
4 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ 90 46 44
4 島根スサノオマジック 90 46 44
6 川崎ブレイブサンダース 89 45 44
6 横浜ビー・コルセアーズ 89 46 43
8 秋田ノーザンハピネッツ 88 43 45
9 広島ドラゴンフライズ 87 44 43
10 宇都宮ブレックス 86 41 45
10 サンロッカーズ渋谷 86 45 41
12 シーホース三河 85 42 43
12 京都ハンナリーズ 85 44 41
12 長崎ヴェルカ 85 44 41
15 三遠ネオフェニックス 84 44 40
15 佐賀バルーナーズ 84 40 44
17 群馬クレインサンダース 83 44 39
17 ファイティングイーグルス名古屋 83 40 43
17 大阪エヴェッサ 83 41 42
17 仙台89ERS 83 39 44
21 レバンガ北海道 82 42 40
22 信州ブレイブウォリアーズ 82 39 43
23 茨城ロボッツ 81 42 39
24 富山グラウジーズ 79 41 38

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外国籍を含めた主力選手の移籍で戦力図が大きく変化

NBAを6季プレーした渡邊雄太が千葉Jに加入。グリーソンHCとともにチャンピオンへの返り咲きを目指す(©B.LEAGUE)

 広島ドラゴンフライズが新王者となり、B1は西地区が強豪ひしめく激戦区となった印象をより強くした。その一方で、今シーズンに関しては選手の移籍や新ヘッドコーチ就任といった要素以上に、昇降格に伴うクラブの地区移動が勢力図を大きく変えることも考えられる。

 チャンピオンシップ進出経験を持つクラブは東地区の3クラブ、西地区の5クラブに対し、中地区は7クラブ。それも、東地区からアルバルク東京、西地区から名古屋ダイヤモンドドルフィンズが移動してきたことで、昨シーズンのCS進出クラブが4クラブ集まり、一気にハードルが上がった印象を受ける。A東京はディフェンス、三遠ネオフェニックスと名古屋Dはオフェンスがリーグトップクラス。ワイルドカードも含めた激しい順位争いが展開されることは間違いない。

 西地区では、広島と佐賀バルーナーズが継続路線を選択し、戦力の変動がほぼなかった。どちらも武器とするディフェンスの成熟が期待できるが、広島は新任の朝山正悟ヘッドコーチがその成熟を促せるか、佐賀は唯一の新戦力である金丸晃輔の加入でオフェンス面も成長できるかがカギになるだろう。

 東地区は5クラブが指揮官交代となり、CSに進出した宇都宮ブレックスと千葉ジェッツも新体制で臨むが、選手層がほぼ不変の宇都宮とは対照的に、千葉Jは渡邊雄太の加入が攻守両面に予想以上の好影響を生むことも考えられる。不気味なのは昇格組の越谷アルファーズ。ジェフ・ギブスやカイ・ソットといった新戦力もさることながら、安齋竜三HCの統率力と勝負勘は他クラブにとっても脅威だ。

 その他、躍進が期待されるクラブとしては、効果的に補強したサンロッカーズ渋谷とファイティングイーグルス名古屋、大阪エヴェッサが挙げられる。対照的に、中軸選手の移籍や引退があった琉球ゴールデンキングスと川崎ブレイブサンダース、島根スサノオマジックは我慢強さが問われるシーズンとなりそうだが、いずれも地力はあるだけに、シーズンを通しての進化に注目したい。

 現役日本代表選手を抱えない広島が頂点に立ったことは、他の多くのクラブに勇気を与えるとともに、本格的な戦国時代の到来を予感させるものでもあった。今シーズンも試合を重ねて殻を破り、大一番で勝負強さを発揮するクラブが現れるか。

文=吉川哲彦

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