Bリーグ2023-24シーズン・B2戦力ランキング

記事

 B.LEAGUE開幕以来、B1に負けないほどの熱い戦いが繰り広げられているB2。特に今シーズンは「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」で日本代表として活躍した選手も所属していることもあり、多くの注目が集まることになるはずだ。その選手とは越谷アルファーズの井上宗一郎と滋賀レイクスの川真田紘也。国際舞台を経験したインサイドプレーヤーが、B2の舞台でどのような活躍をするか!? 彼らの成長が来年のパリオリンピックで日本代表の実力を底上げする重要なファクターとなるだけに、外国籍選手とのマッチアップにも期待だ。

 その他、悲願のB1復帰を目指す熊本ヴォルターズ、同じくB1新参入を目指すアルティーリ千葉、またクラブ結成以来、最短でのB1昇格を目指すベルテックス静岡など、目の離せないクラブがめじろ押し。2026年にスタートする新リーグ構想をにらみつつ、B2の各クラブがB1昇格を目指した強化を押し進めるだけに、熱い戦いが繰り広げられることは必至だ。
(企画構成:バスケットボールキング)

※オフェンス、ディフェンス、それぞれ50点満点、総合100点満点で採点

順位 チーム 総合 オフェンス ディフェンス
1 信州ブレイブウォリアーズ 89 44 45
1 ライジングゼファー福岡 89 45 44
3 アルティーリ千葉 87 45 42
4 福井ブローウィンズ 86 45 41
5 富山グラウジーズ 85 43 42
6 熊本ヴォルターズ 84 44 40
7 山形ワイヴァンズ 83 43 40
8 ベルテックス静岡 82 41 41
8 バンビシャス奈良 82 39 43
10 鹿児島レブナイズ 81 41 40
11 神戸ストークス 80 39 41
12 青森ワッツ 79 41 38
12 福島ファイヤーボンズ 79 39 40
12 愛媛オレンジバイキングス 79 40 39

スポーツナビアプリ 無料ダウンロード

スポーツナビアプリ
スポーツナビアプリ 無料ダウンロード
iPhone版ダウンロードボタン Android版ダウンロードボタン
QRコード
対応OS
iOS 15.0以上
Android 8.0以上
  • アプリケーションはiPhoneとiPod touch、またはAndroidでご利用いただけます。
  • Apple、Appleのロゴ、App Store、iPodのロゴ、iTunesは、米国および他国のApple Inc.の登録商標です。
  • iPhone、iPod touchはApple Inc.の商標です。
  • iPhone商標は、アイホン株式会社のライセンスに基づき使用されています。
  • Android、Androidロゴ、Google Play、Google Playロゴは、Google Inc.の商標または登録商標です。

日本代表選手のプレーをB2のステージでも堪能可能

日本代表ではインサイドの一角を担った滋賀レイクスの川真田紘也。今シーズンのさらなる成長に期待(©B.LEAGUE)

 優勝とB1昇格を目指してしのぎを削る今季のB2は、越谷アルファーズに大きな注目が集まる。一昨季に宇都宮ブレックスをB1王者に導いた安齋竜三がアドバイザーに就任したことで、昨季はディフェンスが劇的に向上。今季は安齋ヘッドコーチ体制に移行し、ディフェンスの強度と精度はより徹底されることになる。新加入の日本人選手3人はいずれもB1からの移籍であり、一昨季のB2得点王であるLJ・ピークも獲得。オフェンス面でも大いに期待がふくらむ。

 1年でのB1復帰を目指す滋賀レイクスも、主力の流出を最小限にとどめ、優勝が期待できる布陣だ。外国籍選手にブロック・モータムら強力な3人を揃えたのもさることながら、現役日本代表の川真田紘也が残留したことも大きく、インサイドの充実度はB2随一。同じく日本代表の井上宗一郎を抱える越谷とともに、リーグを引っ張ることになるだろう。

 その2チームに待ったをかけたいのが熊本ヴォルターズとアルティーリ千葉。特に熊本は、昨季外国籍選手の相次ぐ故障に見舞われながらも35勝を挙げており、健康面に問題がなければ長年の悲願も現実味を帯びる。

 昨季も白熱したプレーオフの8枠を巡る争いは、さらに熾烈(しれつ)になるだろう。昨季プレーオフが遠のいてしまったライジングゼファー福岡は、パブロ・アギラールや寒竹隼人ら昇格経験者が加入し、再浮上へ駒は揃いつつある。まだプレーオフ経験のない愛媛オレンジバイキングスも昨季B3得点王のタッカー・ヘイモンドを獲得。保田尭之新HCの采配次第では、台風の目になり得る。

 長崎ヴェルカが1年でB1まで駆け上がったように、B3からの昇格組もプレーオフ進出のチャンスをうかがいたい。1試合平均70失点を切るディフェンス力でB3を制した岩手ビッグブルズは、外国籍選手3人が全員入れ替わり、うち1人は開幕前に契約解除となってしまったが、代わって緊急補強したケルヴィン・マーティンは昨季B1でスティールランキング3位。鈴木裕紀HCはB2でも通用するディフェンスを準備してくるはずだ。ベルテックス静岡も、アレクシス・エールセネルが抜けた穴を埋めることができればチャンスはある。

 戦力ランキングの数字は、昨季の実績に選手層の変動などを加味したものだが、シーズン中にも様々な要因でその評価が変わる可能性はあり、あくまで目安に過ぎない。下馬評を覆すチームが現れ、群雄割拠の展開でより盛り上がるリーグになることを期待したい。

文=吉川哲彦

関連リンク

新着公式情報

公式情報一覧