春のセンバツ2023「8強ランキング」 最も優勝に近い学校は?

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第95回記念選抜高校野球大会は8強が出揃い、全国の頂点を争う8校のチーム力を改めて評価。開幕前と同様、「投手力」「打力」「機動力」「守備力」「選手層」という項目ごとに各10満点で採点した。その合計値によって導き出したランキングがこれだ。
(監修:松倉雄太)

※文中の学年は4月からの新学年。項目は横にスクロールします。

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解説

広陵は大阪桐蔭と並んで最高評価。2年生エース・高尾は、ここまで17回を投げて自責点0と安定感抜群だ【写真は共同】

 8強入りした各校は、ここまで2~3試合を戦った。大会前の採点をベースに、今大会の戦いを踏まえて8校のチーム力を見ていきたい。これまでに対戦した相手の実力も加味して評価した。

 大会前にトップ2に位置付けた大阪桐蔭、広陵は評価に大きな変化はない。

 大阪桐蔭はエース・前田悠伍(3年)が初戦(対敦賀気比)で先発し、続く3回戦(対能代松陽)はリリーフ。特に3回戦では昨夏の下関国際戦の教訓を胸に、安定したピッチングを見せた。打線は3回戦が2安打でスクイズによる1点だけとやや苦しんでいるが、次の塁を狙う積極的な走塁が目立ち、機動力という部分では秋以上のパフォーマンスを見せていると言える。

 広陵は2試合でチーム防御率が0.00。2年生エース・高尾響は3回戦(対海星)では失点したが、粘りのピッチングが光った。打線の中心である真鍋慧(3年)は2試合で7打数3安打。本来の長打力はまだ発揮できていないが、田上夏衣(3年)など周りを固める選手が要所で活躍し、足のある選手が大事な場面で長打を放っている。

 仙台育英は初戦で慶応に苦しんだが、3回戦の龍谷大平安戦はベストゲームに近い内容。とりわけ守備の安定が際立った。投手陣を中心に選手層も厚い。

 同じく選手層の厚さを示しているのが作新学院。初戦(対大分商)で17人、3回戦(対英明)で全18人を起用した。ここまで5人の投手を細かく繋いでいるが、失点が多く、投手力は8強の中で最も厳しい評価となる。

伝統校同士の対戦となった3回戦で、東邦を相手にサヨナラ勝ちを飾った報徳学園。3度目のセンバツ優勝は射程圏内だろう【写真は共同】

 1回戦から3試合を勝ち抜いた山梨学院は、走塁面で秋以上のパフォーマンスを見せている。エース・林謙吾(3年)が25回2/3で防御率0.70と安定した投球を披露しているのも頼もしい。

 エース・平野大地(3年)が評判通りのピッチングを見せている専大松戸は、3回戦の高知戦で2回に一挙4点。その後は8回に2点を奪うまで得点できず課題も残したが、開幕前の採点から打力をプラス1とした。

 東海大菅生はエース・日當直喜(3年)が3回戦で沖縄尚学を完封。開幕前に総合「32」と高いポイントをつけた沖縄尚学を破ったことを考慮し、開幕前の総合29ポイントから5ポイント上げた。

 3回戦で劇的なサヨナラ勝ちを果たした報徳学園。エース・盛田智矢(3年)だけでなく、その試合で東邦相手に好投した今朝丸裕喜(2年)のピッチングを見て、選手層のポイントを1つアップした。

 3回戦8試合で1点差が5試合、2点差が1試合と競ったゲームが多く、8強の実力差も小さいと見る。また、8校中5校が秋の神宮大会出場校(地区大会優勝校)というのも今年の特徴だ。優勝まであと3勝。選手たちのアツいプレーに期待したい。

(企画・編集/YOJI-GEN)

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