女性の「ADHD(発達障害)」、よくある3つの特徴とは

MELOS -メロス-
女性のADHDはどういった症状が多いのでしょうか。心療内科BESLI CLINICの田中奏多先生監修のもと見ていきます。

【MELOS】

ADHDは、女性と男性では何が違う?

田中先生:ADHDの症状の特徴として、「不注意」・「多動」・「衝動性」が挙げられます。この中でも女性は「不注意」を特徴とする症状が強く出るケースが多いです。

「不注意」は、発達障害か否かを見分けにくい症状なので、女性はADHDだと気付かれにくい傾向があります。

一方で男性の場合は、「多動」や「衝動性」の症状が強く出やすいと言われています。多動・衝動性は周囲に分かりやすい行動のため、発達障害だと気付かれやすいです。

【MELOS】

「大人の女性のADHD」に多い3つの特徴

特徴1 常軌を逸した衝動買いをしてしまう
田中先生:ADHDの特徴として、計画的に購入せず、衝動的に買い物をしてしまう癖があります。

「衝動買いが頻繁に起こり、経済的に困難な状況に陥っている・お金の問題で、人間関係にトラブルが起こっている」といった状態は、ADHDが疑われます。

衝動買いは、「我慢がきかない」「イライラが強くなる」「注意深く考えない」といった状態に陥るのが原因と考えられます。

これは、前頭前野の機能調節に偏りがあるために起こります。

特徴2 予定をあまりにも詰め込みすぎる
田中先生:ADHDの場合、処理できないほどの仕事を受けたり、予定を詰め込み過ぎたりすることがあります。

とくに、「引き受けた仕事の提出を先延ばしにする・仕事を溜め込んでしまう」ことが頻繁に起きる場合はADHDが疑われます。

ADHDの方は、前もって計画を立てられない・優先順位を考えて行動できないといったことが多いです。この症状は、脳内の神経伝達物質の働きが上手くいっていないことが原因と考えられています。

特徴3 単純なミスや失くし物、忘れ物が多い
・単純なミスを何度も繰り返す
・物を置いた場所を忘れる
・物を失くしやすい
・約束したことを忘れる

田中先生:ADHDは、上記のような「不注意」の症状が強く出ることが多いです。

不注意の症状は、「気持ちのコントロールが困難になる」「注意力・記憶力・学習能力が低下する」といった状態に陥ることで生じます。これは、脳内神経伝達物質(ドーパミン・ノルアドレナリン)の機能低下が原因だと考えられています。

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