いつも物事を深く考えすぎてしまう……これって病気なの?医師が回答

MELOS -メロス-
つい物事を深く考えすぎてしまう。なにか病気なのだろうか?

物事を深く考えすぎて日常生活に支障が出ている場合、不安神経症などの病気が潜んでいるおそれもあるので、症状に心当たりがないかチェックしましょう。

ともしびクリニック代表医師・江越正敏先生が解説します。

【MELOS】

いつも、物事を深く考えすぎてしまいます……。これって病気なのでしょうか?

江越先生:いいえ、必ずしも病気とは限りません。日常生活に支障が出ないのであれば、病気の可能性は低いでしょう。

物事を深く考えすぎることは、「慎重に行動できる」「人の気持ちを考えて行動できる」という側面もあるため、デメリットばかりではありません。

ただし、「物事を深く考えすぎる」ことに加えて、次の症状に心当たりがある場合は、何らかの心の病気が疑われます。

●仕事や学校に行けない
●外出できない
●電車に乗れない
●家事が手につかない
●不安な気持ちが一日中続く
●眠れない日が続く
●落ち着きがなくなる
●人前に出ると極度の緊張や不安を感じる


江越先生:「物事を深く考えすぎてしまい、日常生活に支障が出ている」場合に疑われる病気として、「不安神経症」「適応障害」の2つが挙げられます。

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HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)の可能性も?

江越先生:病気を疑ってしまうほどに「物事を深く考えすぎる」場合、HSPの特性を持っている可能性があります。

HSP(Highly Sensitive Person)とは、生まれつき脳の扁桃体の働きが強く、脳内の神経が高ぶりやすい体質のことです。病名ではありません。

HSPは病気ではないですが、さまざまな刺激に反応しやすく、物事を深く考えてしまいがちです。

HSPの特徴
●感受性が強い
●緊張しやすい
●音楽や美術に心を動かされやすい
●幼少期に周囲から「繊細」「人見知り」だと言われていた
●大きな音や明るい光が苦手

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