セレッソ大阪【J1リーグ第6節 C大阪vs.横浜FC】横浜FCの守備を崩せず今季初の無得点。2失点に球際と、攻守で課題が残る一戦に

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【CEREZO OSAKA】

1-1の引き分けに終わった前節の名古屋グランパス戦から中6日。セレッソ大阪は、開幕戦以来となる勝利を目指し、敵地に乗り込み、横浜FCとの明治安田J1リーグ第6節に臨んだ。先発は名古屋戦から1人変更。阪田澪哉に代わり、ラファエル ハットンが左ウィングに入った。

開始早々、サイドでボールを失い、クロスからピンチを招いたセレッソだが、その後はボールを保持し、試合を進めていく。ただし、守備の組織が構築されている横浜FCに対し、ブロックの中にパスを差し込むことができずにいると、15分にはパスがズレたところからカウンターを受けて、17分にはサイドチェンジで揺さぶられた状態でのクロスから、それぞれ横浜FCに決定機も作られた。両シーンともシュートが枠外で事なきを得たが、不安定な立ち上がりとなる。21分にはセレッソも高い位置で奪ってチャンス。この試合も1トップで先発した中島元彦が収めてラストパスを送ると、左サイドから中に入ってきたハットンが受けるも、トラップが決まらず、シュートは打てず。前半は開始から攻守で横浜FCの前向きな矢印を受けて後手に回ると、27分に失点。相手のスローインから自陣左サイドの深い位置で櫻川ソロモンにキープされると、対応した髙橋仁胡と喜田陽が止めることができず、ターンを許し、そこから上がったクロスに中で山田康太に決められた。失点後も反撃のギアが上がらずにいたセレッソだったが、34分、この試合、最初の決定機。ルーカス フェルナンデスのFKをニアで中島が逸らし、ファーで田中駿汰が足に当てたが、ボールはわずかにポストの横に外れた。前半はこのままセレッソが1点ビハインドで折り返した。

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後半開始からアーサー パパス監督は2枚替え。フェルナンデスと喜田に代えて、阪田とヴィトール ブエノを投入する。この交代により中盤の形が変化。田中をアンカーに、北野とブエノがインサイドハーフに並ぶ4-3-3になった。ボールを受ける起点が増えたことで、全体の距離感も良くなり、セレッソがより高い位置で相手を押し込むことに成功する。失ってもすぐにカウンタープレスでボールを奪い、敵陣でサッカーを進めていく。このまま同点まで持ち込みたいところだったが、53分に2失点目。敵陣でボールを失い、そこから素早くサイドを変えられると、福森晃斗の鋭いクロスをGKキム ジンヒョンが弾き切れず、こぼれたボールを山根永遠に決められた。反撃のリズムが出始めたところで喫した痛恨の失点だった。ここからは自陣で守備ブロックを構える横浜FCに対し、セレッソがよりボールを握り、細かくパスをつないで進入を試みる。56分、田中のパスをブエノがスルー、ゴール前で受けた北野颯太が反転して左足を振り抜いたが、わずかにクロスバーを越えた。63分には、畠中槙之輔のパスを受けた北野がさらに前方の中島へパス。前節のように縦パス2本で相手を崩したが、中島のシュートはGKに止められた。その後、登里享平、奥田勇斗、チアゴ アンドラーデを投入し、両サイドからの仕掛けでテコ入れを図ったパパス監督だったが、状況を変えることはできない。2点のリードでブロックの位置を落としてきた横浜FCに対し、セレッソがボールを持つ時間こそ続いたが、相手の守備を崩せないまま時間が経過する。90分、途中出場の横浜FC・伊藤翔にネットを揺らされたが、ここはオフサイドに救われて3失点目とはならず。ただし、セレッソも今節は最後まで好機を作ることができず、タイムアップ。今シーズン初の無得点に終わった。

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「球際の部分もそうですし、戦う姿勢をもっと見せないといけなかった。そこがベースになかった時点で、今日は負けるべくして負けた」と試合後は中島が反省の弁を述べれば、「嵌めてくる相手に対し、足元ばかりになった。背後へのランニングなど、もっとシンプルに相手の嫌がることをやる必要があった。相手は守りやすかったと思います」と田中はボール運びの課題に言及した。セレッソにとっては、攻撃、守備、球際。様々な面で課題が残った一戦になったが、「必ず修正して、改善します」とアーサー パパス監督は力強く語った。JリーグYBCルヴァンカップを挟み、ホームで迎える次節・浦和レッズ戦までにチーム全体で危機感を共有し、立て直しを図りたい。
(文=小田尚史)
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