「大人の発達障害(ASD)男性」の恋愛傾向とは。よくある4つのケース
大人の発達障害「ASD(自閉スペクトラム症)」の特性を持つ男性の中には、恋愛において誤解を受けやすかったり、距離感の取り方が難しいと感じたりする人が少なくありません。
この記事では、医療法人社団燈心会ライトメンタルクリニックの清水 聖童先生監修のもと、大人のASD男性に見られやすい恋愛の特徴を解説していきます。
ASD男性の恋愛に見られやすい特徴
ASDの一般的な特徴として、大部分の人が感じるであろう感情を汲み取れず、また感情の制御が難しい事があり、結果として相手から「えっ!」と驚かれる行動を取りがちです。
1. 精神的な距離感が極端になりやすい
いきなりグッと距離を縮めて恋人のような言動をしたり、逆に一切踏み込まなかったりと極端な関係性になりがちで、本人はそれに気づかないことも多いようです。
また、感情の出し方も極端な傾向にあります。起伏が激しかったり、反対に鈍麻だったりします。
2. 好意をストレートに表現しすぎる
まだ関係性が築かれていないにもかかわらず、「好きです! 付き合ってください!」など直球すぎて、相手がびっくりすることも。
ASDの人は「好きな気持ちをまっすぐ伝えたい」と思うことが多いですが、相手にとっては「気持ちを押しつけられている」と感じることもあります。
3. 興味のある相手には一途
好きになったら一生懸命になり、尽くし、よかれと思って手助けをしたがる傾向があります。しかし一方的で、相手の気持ちやタイミングを考えずに行うこともしばしば見られます。
これも、特定の対象にこだわるというASDの特性ならではといえます。
4. 曖昧なサインを読み取るのが苦手
相手が気乗りしない態度である、やんわりと断っていてもそれに気づかず、相手からは「遠回しに断ったつもりだったのに、伝わってなかった」ということが起こりやすいようです。
5. デートややりとりが一方通行になりがち
自分のこだわりが強すぎて、同じ場所に繰り返し行く、相手の希望を聞かずに一方的に決める、メッセージなども会話のリレーができていないことがあります。
「好意の伝え方」を調整しよう
• 突然の告白は避け、まず相手の気持ちを確かめる
• 相手の非言語的サイン(視線、表情、身体の向き)を観察し、好意的な態度かを確認する
• 一度断られたら、無理に説得しない(恋愛心理学的に、しつこいアプローチは逆効果とされる)
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