久保は欠場、レアル・ソシエダはバルセロナに4−0の大敗
主審の判定が首位バルセロナの勝利を後押し
序盤にペースを握ったのはラ・レアル。バルセロナ下部組織出身でもあるセルヒオ・ゴメスが3分にゴールネットを揺らすが、直前のプレーでハビ・ロペスのオフサイドがあったとして得点は取り消された。不在の久保に代わりキレのあるドリブルでチームを牽引するバレネチェアの躍動もあり、活性化する左サイドの攻撃。16分にはオスカルソンがバルセロナDFライン裏へ抜け出しGKシュチェスニーと対峙するが、放ったシュートはクロスバーに嫌われた。両チーム強度の高いプレーを見せ一進一退の攻防を見せる。
この試合を決定づけたのは17分、この日キャプテンマークを巻いたアリツ・エルストンドの退場である。ダニ・オルモの裏への抜け出しを阻止するファールは、ゴールまでは40m近くあったが、アレハンドロ・キンテロ主審はDOGSO(決定的な得点機会の阻止)と判定し、レッドカードを提示した。判定は覆ることはなく、残された多くの時間を数的不利で戦うこととなった。主審の判断は試合の流れを大きく変え、この後は一方的なハーフコートゲームが展開され、バルセロナはラ・レアルゴールにシュートを浴びせ続けた。
スコアボードが動くのは時間の問題で25分、左SBジェラール・マルティン、29分にはマルク・カサドがそれぞれプロ初得点を記録した。リードを得たことでさらに拍車のかかるバルセロナの攻撃。スペイン代表ラミン・ヤマルはその技術でラ・レアル守備陣を手玉に取り次々と好機を演出。イマノル監督は早い時間からベンチに控える選手たちにウォーミングアップを指示し、ハーフタイムでの立て直しの準備を進める。前半は2−0で終了した。
後半開始からスビメンディ、バレネチェアに代えトゥリエンテスとこの日ラ・リーガデビューとなるマリエスクレナがピッチへと送り込まれた。今季出場機会の限られているトゥリエンテスは、54分に左サイドをドリブル突破しオスカルソンへクロスを送ったが、このプレーがこの日ラ・レアルが見せた最後の明確な攻撃となった。その後、56分、60分とアラウホ、レバンドフスキが得点を挙げ万事休す。終わってみればラ・レアルの0に対し、バルセロナが33本ものシュートを放つ一方的な試合となった。
5日間でレアル・マドリー、バルセロナのラ・リーガ2強と対戦したラ・レアルはいずれの試合でもアンフェアなレフェリングに試合を左右されることとなった。一部のクラブを特別に扱うジャッジ、また特定の選手への過剰な保護と見られる対応などピッチ外での話題が尽きないラ・リーガ。各クラブのサポーターのためにも純粋なサッカーによる勝負が期待される。次戦は6日EL、マンチェスター・U戦。ベスト8進出をかけレアレ・アレナでの第1戦が行われる。
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