なぜ40代から疲れやすくなるのか?「疲れが取れないし、眠い…」内科医監修

MELOS -メロス-
40代で疲れが取れず、眠気が酷い症状が続く。どんな原因が考えられるでしょうか。平塚共済病院 小田原銀座クリニック 久野銀座クリニックの内科医・岡村 信良先生に聞きました。

【MELOS】

岡村先生:40代で疲れが取れず、眠気がとれない場合、ストレス過多や更年期による自律神経の乱れ、低血圧、日々の睡眠不足、貧血などが原因として考えられます。

原因1 ストレス過多

岡村先生:社会的立場や家庭環境等において、40歳代は精神的・身体的疲労を受けやすい世代であるため、ストレスを抱えやすい状態になっています。

過度のストレスを抱えていると、幸せホルモンとも呼ばれる「セロトニン」の量が減少してしまいます。また、慢性的に過度のストレスにさらされていると、セロトニンの分泌にも悪影響を与えます。

その結果、「疲労感が取れない」という症状が体に出てしまいます。

原因2 更年期による自律神経の乱れ

岡村先生:女性の場合、更年期(閉経)を迎え卵巣機能が低下すると、エストロゲンと呼ばれる女性ホルモンの分泌量が急激に減少し、自律神経が不安定な状態になることで疲れやすくなります。

また、ストレス過多、疲労過多、睡眠不足の方は更年期障害になりやすい傾向にあります。

原因3 低血圧

岡村先生:低血圧だと血液循環が悪く、身体や脳の各組織に届けられる血液が不足しやすくなるため、疲れやすくなってしまいます。

40~50歳の女性に多くみられる「甲状腺機能低下症」を患っていると、血圧低下が起こりやすく疲れやすい症状が出現します。

この場合、倦怠感を伴う疲労や、朝起きられないくらいの疲労感があります。

原因4 睡眠不足

岡村先生:慢性的な睡眠不足により、疲労が改善されず蓄積されて、眠気や倦怠感を伴う疲労感があらわれます。1日7時間程度の睡眠時間を確保しましょう。

原因5 貧血

岡村先生:貧血により、血中の赤血球の質と量が低下していると、体が酸欠状態になります。体内に酸素が行き渡らないことで倦怠感を伴う疲労が現れます。

レバー、小松菜、納豆等、鉄分を豊富に含む食品を積極的に摂り、栄養バランスのよい食事を規則正しく摂るとよいでしょう。

※リンク先は外部サイトの場合があります

※リンク先は外部サイトの場合があります

  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

スポーツ×ライフスタイルWEBマガジン「MELOS -メロス-」では、ビジネス、健康、ビューティ、子育て、食、テクノロジーなど、生活にまつわるさまざまなテーマとスポーツの新たな形をコンテンツを通じて提案。アスリートや著名人などの単独インタビュー、体験レポート、ハウツーなど、オリジナルコンテンツをお届けしています。

新着記事

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント