ハーフタイムのランチで一杯飲んでカートを運転。これって飲酒運転になるんですか?
ゴルフカートを上手に使いこなすことは、スロープレーの抑止や安全なプレーにおいてとても大切。そこで、ナイスショットならぬ『ナイスカート!』と言ってもらえるような、カートの上手な使い方について考えてみよう。
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カートを上手に使いこなせるゴルファーを目指そう
ゴルフコースがカートを採用している理由は、メリットが多いからですが、歩き&キャディ付きでゴルフを覚えたオールドゴルファーの中には、カート利用初級者のままで、メリットを活かせないもったいないゴルフを繰り返しているケースがよくあるようです。
「カートよりも歩きのほうが健康に良いし、プレーも速いんだよ」なんて偉そうに言う人がいますが、健康のことは別として、カートの速度が歩くのと同じ速度という特殊な例を除けば、カート利用のゴルフのほうがプレー速度が速いことは物理的に証明されているのです。
つまり、カートのほうがプレーが速いことがわからないという時点で、違いのわからない勘違いゴルファーの可能性が高いのです。
ナイスショットは同伴者とごく一部の人にしか確認できませんが、カートを上手に利用する『ナイスカート』(カートを上手に利用している様子)は、かなり遠くからでもはっきりとわかることを意識することが、カートを利用した現代ゴルフの腕前向上の第一歩です。
カートを使いこなす『ナイスカート』とは、どんなハウツーなのか? ちゃんと理解して、さり気なく、実行できるようにしましょう。
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アルコール摂取後のカートの運転は違反行為
ゴルフはアルコールを飲みながら楽しめるゲームだということを魅力に挙げる人は少なくありませんが、『呑んだら乗るな! 乗るなら呑むな!』という標語を持ち出すまでもなく、アルコールを摂取してカートを運転するのは違反行為で、死亡事故も起きている危険運転なのです。
ちなみに、カート事故でもゴルフ保険に加入しているから安心だと思うのは早計です。飲酒運転で事故を起こした場合、保険適用外となって保険金が支払われないのは当たり前だからです。
ランチのときに同伴者みんなで乾杯しちゃったよ、と悪気なく笑う人がいますが、車を運転して来場していたのならば笑えない話です。また、カートでプレーしていたのであれば、なおさら笑えません。「自分も呑んでしまったら、運転できる人がいなくなる」と自分が犠牲になるのがゴルファーの美学で、最終的にはリスペクトされる上級ゴルファーとしての立ち振る舞いでもあるのです。
カートゴルフでも、飲酒運転は百害あって一利なし、危険で御法度な愚行にすぎません。
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カートを前に進める前に、同伴者の位置を確認して!
とにかくカートを前に、前に進めるのが大事、というオールドゴルファーは多いのですけど、これは注意が必要です。カートが止まっているから、まだ打てない、と後ろの組が判断するシーンがあるからです。
カートを先行させたことで、後ろの組が勘違いして打ち込みをして、打球事故が起きるという事例が増えているそうです。それぞれが気を使った結果の不幸な事故なのですけど、カートの機能を理解していれば、未然に防げる事故でもあるのです。
後ろの組のことまで考えて、カートを動かしましょう。見えにくい場所で打つ順番を待っている同伴者を守るのは、カートのお仕事なのです。
打ち終えてから動かしても、カートは十分に速いので、スロープレーにはなりません。
カートの乗り降りもスムーズに、無駄なくするように意識しましょう。
クラブを戻したり、乗る位置が反対側で遠回りしたり、後ろから見ていてなかなか発車せず、ノロノロして見える無駄な動きは、スロープレーだと指摘されるバッドカートです。
クラブは持ったまま乗り込み、次のショットの準備のときに戻して、新しいクラブを取り出すようにすれば、1回で済みます。
打った人が乗り込んでくるのがわかれば、乗っている同伴者は、そのサイドの席を空けるという心配りも大切です。指定席のように動かないのは、よろしくありません。そのまま乗り込めるのと、反対側に回ってから乗り込むのは、たった数秒の差ですが、毎回であれば、合計するとあっという間に数分になり、一日だとけっこうな時間を浪費していることになります。
塵も積もれば山となる、というのは、無駄な時間でも同様なのです。
意識してやってみれば、誰でも出来るのが『ナイスカート』の良いところです。他者を思いやす気持ちがあれば、『ナイスカート』な立ち振る舞いは簡単です。
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ロマン派ゴルフ作家。1965年生まれ。東京都文京区生まれ。板橋区在住。中一でコースデビュー、以後、競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れる青春を過ごして、ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、2000年にメルマガ【Golf Planet】を発行し、ゴルフエッセイストとしてデビュー。試打インプレッションなどでも活躍中。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。
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