腕立て伏せ、つい呼吸を止めて行ってしまう。なぜダメなの?スポーツナースが回答

MELOS -メロス-
腕立て伏せに限らず、筋トレには「呼吸」が大切。息を吸う、吐くタイミングに合わせて動作を行うと、力の入り具合などに差が出てきます。

なか整形外科スポーツナース 田中 悟志さん監修のもと、解説していきます。

【MELOS】

腕立て伏せ、息を止めてしまう人はこんなデメリットが

腕立て伏せを息を止めて行うのは、おすすめできません。

息を止めることで、筋肉への酸素供給が出来なくなり筋肉が酸欠になります。筋肉が酸欠の状態でトレーニングを継続しても、エネルギーを生み出せず、効果的に筋肉を鍛えられないです。

また、呼吸を止めることで血圧が上昇し、心臓に負担をかけることになります。

腕立て伏せは、体を下げるときに「鼻から息を吸う」・体を持ち上げるときに「口から息を吐く」

腕立て伏せの正しい呼吸方法としては、以下となります。

・体を下げるときに「鼻から息を吸う」
・体を持ち上げるときに「口から息を吐く」


筋トレ中は、鼻から吸って口から吐くようにしましょう。鼻から吸うことで、大量に酸素を取り込めます。また、鼻呼吸にすることで吸い込んだ空気が適度に加湿されてウイルスや雑菌を吸い込みにくくなり、肺への負担が少なくなります。

運動中は息を吐く量が増えるため、吐くときは口から一気に吐いたほうが楽です。

「呼吸が逆」だとどうなる?

正しい呼吸方法と逆のリズムで腕立て伏せを行うと、以下のデメリットが考えられます。

・体が安定しづらくなり、フォームが崩れる
・筋肉への酸素供給が不十分になり、非効率的な筋トレになる
・疲労を感じやすくなる


息は吸うときより、息を吐くときに意識を集中すると、呼吸のタイミングを取りやすくなるでしょう。
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