“戦術徹底分析”レオザフットボールのサッカー理念 最新の海外サッカーに接しながら監督として追い求めるもの
術とメンタル、どちらを優先?
レオザフットボール氏は東京都社会人リーグ「シュワーボ東京」のオーナー兼監督も務める 【(c) フジテレビ】
「まさか自分が監督になるとは思ってなかったですね。でもクラブのみんなが頑張ってくれて、今はスポンサーさんとかも増えたことで選手補強もできて、チームの質もすごい高まってきています。そこに、さっき言ったようなバルサのルイス・エンリケとかプジョルのような魂をいかに植え付けられるか。僕は“負けることが許されない”ということを全員が共有しているチームが理想だと思っています」
一見、戦術とメンタルは相反した分野にも感じるが、サッカーで勝利するためにはどちらも必要なことであり、密接したものだ。
「普段、戦術の話をすることが多いですし、それが自分の専門職だと思っているんですけど、だからといってスマートに戦うという訳じゃないんです。そう思われると困る。生き残るために戦う術が“戦術”なので、まずは戦う気持ちというものが大事ですし、自分のチームでも優先していることです」
「人として強くなること」
さらにバイエルン・ミュンヘンの試合を振り返った際には、「ドリブラーが有名になりがちですけど、キックの精度が高い」、「なかなか日本だとキック精度が持ち味の選手って出てきにくいんですけど、キックの大事さというのはバイエルンの試合を見ていると感じますね」と語った。
迎えた番組のエンディングでは「またこういった機会に呼んでいただいて光栄でした」と語ったレオザ氏。収録後の取材の最後には、2025年の抱負を聞いた。
「分かりやすい結果で言うと、チームとしては東京都社会人1部に昇格して、サポーター、スポンサーの方に喜んでもらえること。そして個人としては、人として強くなることですね。自分自身が人として強くあることによって、周りにいい影響を与えられる。結果って、追い求めるとなかなか出ないもの。これまでも登録者数をこれぐらい行きたいとか、動画バズりたいとか思ったことはないんです。それよりも、“自分がこうあるべき”っていう姿を自分自身が追い求めることが大事だと思いますし、その姿で居続けると、そこに人や仕事が集まってくる。2025年もその姿勢で、周りにいい影響を与えられる人間でありたい」
現在38歳のレオザ氏。サッカー戦術分析YouTuberとして、そして監督として、日本サッカー界に新しい風を吹き込んでいる。日々、進化するサッカー界の中で、5年後、10年後、彼の前にはどのような世界が広がっているのだろうか。今から楽しみでならない。
(取材・文:三和直樹)