亜鉛の驚くべき効果効能

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 今日は【亜鉛】のお話しです。

 亜鉛は、古代エジプトの時代にはすでに薬として用いられてきたミネラルです。日本においても、皮膚軟膏や湿布薬の主成分として活躍してきました。牡蠣や肉類、魚といった動物性食品、全粒粉などに多く含まれており、アミノ酸からのタンパク質の再合成、DNAの合成、ホルモンの合成など数多くの代謝に関わっています。

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 体内には数千の酵素があり、さまざまな化学反応を円滑におこなうために必要ですが、亜鉛を必要とする酵素は300種類以上もあるといわれています。細胞分裂によって新しい細胞をつくるときも亜鉛は必要です。骨の成長や肝臓、腎臓、すい臓、精巣など、次々と新しい細胞がつくられる組織や器官では、必須のミネラルなのです。

 たとえば、味を感じる味蕾(みらい)細胞は新陳代謝が高く、次々と新しい細胞をつくる必要があります。この細胞分裂に不可欠なミネラルである亜鉛が不足すると、細胞が上手く再生できずに味覚障害になるのです。また、精巣でも同様に精子の形成に必要不可欠であるため、男性機能を維持する上でも重要です。鉄が女性にとって欠かせないように、亜鉛はとくに男性には欠かせないミネラルだといえます。

もちろん、女性にも亜鉛は大切です。アミノ酸とともに働くことで「髪や肌の健康維持」つまり若さを保つ高い効果が期待できます。

 また、がん予防にも重要です。細胞分裂の際にはDNAもコピーされますが、亜鉛が足りないと遺伝子情報が正しく複製されず、DNAの組み換えを失敗してしまう細胞が発生します。このような突然変異の細胞から、がん化のリスクが高まってしまうのです。
 若さを維持するという意味では、活性酸素を強力に除去する働きも見逃せません。

 亜鉛にはスーパーオキシドという活性酸素を無害化する働きがあります。スーパーオキシドは、エネルギー代謝の際に発生する活性酸素で、老化を促進するとされています。

 そこで体内はスーパーオキシドディスムターゼ(SOD)という酵素で、スーパーオキシドを酸素と過酸化水素に変換して、無害化しているのです。そのSODの働きを活性化させるのが亜鉛の役割であることがわかっています。

 また、近年は糖尿病の治療にも亜鉛が用いられています。亜鉛によって糖尿病患者のグルコース値(血糖コントロール)は改善することが明らかになっています。また亜鉛には抗酸化作用、抗炎症作用があり、皮膚や爪、網膜、粘膜の健康維持を助ける効果もあります。

[文:meilong 院長・石川美絵]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

※この記事は2024年10月27日の再投稿(再編集)記事です
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