日本人選手も戦うKリーグ、2025年からの変更点は?「外国籍選手保有枠拡大」「脳震盪交代制度導入」など

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左から吉野恭平、石田雅俊、高橋一輝 【写真=韓国プロサッカー連盟】

2月より開幕する2025年シーズンのKリーグ。蔚山(ウルサン)HD FCが昨季2連覇を達成したKリーグ1は2月15日より、仁川(インチョン)ユナイテッドがクラブ史上初めて降格したKリーグ2は2月22日より新シーズンの幕を開ける。

日本人選手も現時点で1・2部合わせて4人がプレー。Kリーグ1は石田雅俊(大田ハナシチズン)と吉野恭平(大邱FC)、Kリーグ2は高橋一輝(富川FC 1995)と佐藤岬(忠南牙山FC)という顔ぶれだ。

そこで今回は、2025年シーズンのKリーグにおける昨季からの変更点などを紹介しよう。

Kリーグ1・2部計26チーム体制に

華城(ファソン)FCがKリーグ2に新規参入したことで、2025年シーズンからKリーグは1部12チーム、2部14チームの計26チーム体制で運営される。

2025年シーズンのKリーグ2は、計14チームが各39試合を消化。シーズン通して合計275試合が行われることになる。

今季から華城FCを率いるチャ・ドゥリ監督 【写真=韓国プロサッカー連盟】

Kリーグ1・2部で外国籍選手の保有枠拡大

2025年シーズンより、Kリーグの外国籍選手は国籍を問わず、△Kリーグ1は最大6人登録・4人同時出場可能、△Kリーグ2は最大5人登録・4人同時出場可能で構成される。

このため、既存のアジア枠、東南アジア枠はいずれも廃止となった。

脳震盪交代制度導入

選手の安全のため、Kリーグでは2025年シーズンより脳震盪交代制度が導入される。これは昨年3月、国際サッカー評議会(IFAB)で脳震盪交替制度の導入を最終承認したことによる決定だ。

このため、各チームは1試合において最大1人の「脳震盪による交代」が可能となる。「脳震盪による交代」は、既存の交代人数とは関係なく行うことができる。

また、試合中にどちらかのチームが「脳震盪による交代」を使用した場合は、相手チームも既存の交代人数とは関係なく、追加で1人を交代させることができる。

「脳震盪による交代」を実施するかどうかは、チームの医療スタッフが決定する。

ホームグロウン制度導入

外国籍を持つユース選手が韓国国内のアマチュアチームに所属して一定期間以上活動した場合、Kリーグの新人選手登録において、当該の選手を「国内選手」とみなす「ホームグロウン制度」制度が導入される。

このため、プロに初めて入団する年を基準に、直近3年連続、または計5年以上、韓国国内のアマチュアチーム所属で登録したことのある選手は外国籍選手枠を適用せず、国内選手として認める。

プロ初入団時の契約条件はKリーグ選手規定による新人選手の契約条件を適用し、1チーム当たりの枠は1人となる。

深刻なピッチコンディション不良時の会場変更

正常な試合を開催できないほど、ピッチコンディションが深刻な不良である場合、韓国プロサッカー連盟がホームとアウェイの会場を変えるか、ホームチームに中立地を探す義務を課すことができる。

これは試合レベルを高め、負傷を防止することとともに、試合会場の管理主体に責任性と警戒心を付与するための決定だ。

ACLなど国際大会参加時の日程調整

AFCチャンピオンズリーグ、FIFAクラブワールドカップなど国際大会に参加するチームをサポートするために試合日程を調整する必要がある場合、相手チームの同意がなくても、韓国プロサッカー連盟が職権で日程を調整することができる。

これは国際大会参加チームに対する一定の配慮で競争力を強化する一方、国際大会のトーナメント並行によるリーグ日程の不安定さを防止するためだ。

その他変更点

△クラブが選手をレンタルする、あるいはレンタルさせることができる最大人数が、FIFAの規定によって、それぞれ既存の「5人」から「6人」に拡大された。また、同一クラブ間の選手をレンタルする、あるいはレンタルさせるケースも、それぞれ既存の「1人」から「最大3人」に拡大された。レンタルの最長期間は1年だ。

△クラブの財務情報を収集・管理できるプログラム「Kリーグ・ファイナンシャルマネージャー」が導入される。これを通じてすべてのクラブの財政資料を電算化し、正確性と透明性を向上させ、効率的な財政健全化制度を運営する計画だ。具体的な導入時期は今年4月を予定している。

【文=ピッチコミュニケーションズ】
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著者プロフィール

アジア初のプロサッカーリーグとして1983年に創設。現在はKリーグ1(1部リーグ/12クラブ)、Kリーグ2(2部リーグ/13クラブ)で構成。 最新ニュースはもちろん、ACL出場クラブや日本人選手たちの活躍なども紹介していきます。

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