芝が薄くなる冬のアプローチ。寄せる秘訣はいかにバウンスを消すかにあり!
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ウェッジを使うならバウンスは8度以下で手前から転がす
1つはクラブでクリアする方法。すなわち、バウンス角が大きいウェッジは使わないことです。バウンスが多いウェッジを地面に置くとリーディングエッジが浮きます。そのまま打てば必ずトップしますからバウンスが10度以上のウェッジは使わない。安心なのは8度くらいです。
ウェッジは56度や58度など、ロフトが寝ている方がバウンス角が大きいので、ロフトで言うなら52度以下の、いわゆるアプローチウェッジを必然的に使うことになりますがそれでOKです。この場合、普段よりも出球が低くなりますから、それを想定して手前から転がしていくことになります。
上級者の中には、春、夏、秋はロフト56~58度でバウンス角12度程度のウェッジを使い、冬だけ同ロフトでバウンス角が8度のウェッジを使う人もいます。同じロフトのウェッジ2本を季節によって使い分けるわけです。
いずれにしろ今の時期は「アプローチ=56、58度」とは考えず使用クラブの範囲を広げましょう。考え方としては積極的にピッチングウェッジや9番アイアンを使いたい。ここまでくるとバウンスは影響しないのでグンと寄せやすくなります。
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ロフト56~58度のウェッジでも、ボールを右に置きハンドファーストに構えて打つ。グリップ位置を左にすればさらにハンドファーストになってクラブが立つような格好になるのでバウンスを消して打てます。通常はザックリしそうな打ち方ですが芝の薄いライでは有効です。
バウンスを消すという意味では、ウェッジやショートアイアンをパターのように釣って持ち、ヒール側を浮かせた状態で構えて、フェースのトゥ側で打つ対処法もありです。こうすると接地するのはトゥ側だけ。まずダフりませんしトップしても転がってくれます。
ただし、ロフトがあるクラブほど飛ばないので、距離があるケースではロフトの立ったクラブ使う必要があります。この打ち方でどれくらい飛ぶか練習で確認しておきましょう。
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冬のグリーン。朝の時間帯をどうしのぐかでスコアに大きく影響する
地域やグリーン、その日の気温にもよるので一概には言えませんが、通常の速さに戻るのは晴れていても10時くらいではないでしょうか。いずれにしても2時間程度の間にコンディションが変化しますが、朝の時間帯さえしのげば一定になり、1日の中での変化は夏より少ないでしょう。
パットの仕方としては距離を合わせることが最優先。カップインを狙わない方がいいです。通常はオーバーすれば返しのラインがわかりますが冬の朝は全く参考になりません。ファーストパットは“ビビリながら打って”、3~4ホールは様子見でやった方がいいでしょう。
ショットについては、たくさん着込んでいるほど動きづらくなって普段のスイングができなくなります。冬は飛ばないと言われますが、飛ばない最大の原因はこれ。飛ばしたければ打つ時は2枚までにしたい。
例えば下に暖かいアンダーウェア、その上に動きやすい防寒のゴルフウェアを着て使い捨てカイロを入れ、打つ時以外は上にダウンなどを着るといいでしょう。
意外に大事なのは指先を冷やさないこと。指先が冷えると感覚がなくなるので、ポケットにカイロを忍ばせておくとか、プレーしていない時には厚手の手袋をしていた方がいいです。
アプローチ同様、ショットもライのチェックが大事です。ラフに埋まっていても冬の方が抵抗は少ないので思ったより飛ぶことがあります。フライヤーも変わりますが、冬は振れなくなるので出づらいと思います。
冬に限っては「ラフ=フライヤー」ではないということですね。逆目のライも抵抗が弱くなるので夏と同じ感覚だと飛びすぎます。基本、冬のジェネラルエリアは芝目の影響が出づらいと考えていいでしょう。
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よしもと・たくみ ゴルフ修行のため14歳から単身渡米。南フロリダ大在学中は全米を転戦するなど11年間にわたって選手とコーチを経験したのち、日米の20年の経験から吉本理論を構築。プロやアマチュアのスイングコーチをはじめ、フィジカルトレーナー、プロツアーキャディー、メンタルコーチング、クラブフィッティングアドバイザーなども務める。現在は東京・中央区日本橋浜町の「吉本巧ゴルフアカデミー」で指導中。「吉本巧のYouTubeゴルフ大学」も人気。
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