“あと少し”を埋めるために。初勝利へ怪力プロップが最前線で体を張る
浦安D-Rocks 金選手 【©ジャパンラグビーリーグワン】
東芝ブレイブルーパス東京(以下、BL東京)に挑んだ前節は、過去4試合で最も勝利に近づいたゲームとなった。後半35分の時点でビハインドはわずか5点。逆転勝利の可能性を十分に感じさせた。しかし、最後は力尽き、14対22のスコアで敗戦。あと一歩が届かず、全員が唇をかんだ。
それでも、昨年度の王者に対して堂々と渡り合えた自信や手ごたえは間違いなくあり、金廉もそう感じている内の一人である。
「BL東京戦は自分たちがやりたいことが少し形となり、やるべきことがちょっとずつ身に付いて自信になってきて、勝利に近づいていると思います。ただ、それを逃しているのも自分たちです。全員がやっていることを信じて遂行していくことが一番のキーになります」
そんな金廉にとって、今節の神戸S戦は地元・神戸でのゲームとなる。
「中学から大阪の学校に通っていたのであまりノエビア(スタジアム神戸)でプレーした思い出はないんですけど、神戸Sの李承信は従弟なんですよ。お母さんの妹の子どもです。だから、(三菱重工相模原ダイナボアーズの)李承爀もそうですね」
3人とも同じ大阪朝鮮高校に通っていたこともあり、これまで“従弟対決”が実現することはなかったが、来たる初対戦に向けてひと足先に家族たちは白熱しているという。「親戚同士のグループLINEは盛り上がっていました」と金廉はうれしそうに笑い、19日の対戦に向けて意気込みを語った。
「(李承信は)日本代表でもバリバリ活躍していて、従弟だけど遠い存在というか、すごく目標にしている一人です。もちろん尊敬もしています。ただ、勝負となれば手は抜かず勝ちにいきます。少し変な感じもありますけど、対戦できるのはすごく楽しみですね」
今節、李承信はメンバー外となったが、勝ちたい思いは変わらないだろう。
手が届きそうなところまで来ている初勝利をつかむべく、怪力プロップが最前線で体を張り、相手を押し、“金ファミリー”と浦安DRに歓喜を届ける。
(須賀大輔)
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