BCAAとプロテインの違いは?併用してもいい?管理栄養士に聞いた活用術

MELOS -メロス-
BCAAについてのさまざまなギモンを、専門家にお答えいただく本連載。BCAAとプロテインの違い、使い分けについて、横浜F・マリノス 栄養アドバイザーで管理栄養士の新生暁子さんに聞きました。

回答者プロフィール
新生暁子
シドニーオリンピック金メダリスト高橋尚子率いる『チームQ』にて、栄養・調理担当としてチームに加わり、『チームQ』解散後はフリーの管理栄養士として活動。スポーツ選手への栄養サポートやスポーツ栄養の啓発に力を入れている。19年2月よりJリーグ 横浜F・マリノスの栄養アドバイザーを務める。

【MELOS】

Q.BCAA とプロテインがごっちゃになりますが、違いを教えてください。併用してもよいでしょうか。

A.プロテイン=タンパク質、BCAA=たんぱく質を構成するアミノ酸。BCAAは運動時、プロテインは運動後がおすすめです。

「プロテイン」は、3大栄養素のひとつ“たんぱく質”のこと。たんぱく質を構成しているのは20種類のアミノ酸です。

「BCAA」は、そのたんぱく質を構成するアミノ酸です。分岐鎖アミノ酸といい、バリン・ロイシン・イソロイシンという必須アミノ酸です。

【MELOS】

アミノ酸は11種類の“非必須アミノ酸”と、9種類の“必須アミノ酸”に分類することができ、非必須アミノ酸は体内で合成できるのですが、必須アミノ酸は体内で合成できないため、食品から摂取しなければいけません。

BCAAサプリメントとプロテインサプリメントの使い分けについては、以下がオススメです。

■BCAAサプリメント
役割 → 筋肉の分解を防ぐ
オススメの使用タイミング → 運動前・中

■プロテインサプリメント
役割 → 筋肉の材料となる
オススメの使用タイミング → 運動後

運動中は、最初に体内のグリコーゲンや脂質をエネルギーとして使いますが、供給が間に合わなくなると筋肉を分解して他のアミノ酸よりも効率のよいBCAAを使うことになります。そのため、運動中に血中にBCAAがたくさんあると、筋肉を壊してエネルギー源とすることを防ぐことができるのです。

「プロテインサプリメント」は、運動によって傷ついた筋肉を修復するため、またトレーニングによって筋肉を増強させるために必要な材料です。
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