【ゴルファーのための栄養学】飛距離アップには適切な『プロテイン』摂取を!

ココカラネクスト

【(c)CoCoKARAnext】

 トータルゴルフフィットネス 管理栄養士兼トレーナーの中島です。

ゴルファーの皆さん、『プロテイン』を摂取していますか?

昨今は身体作りの為、減量の為と、様々な機会でプロテインの摂取を促す広告を目にします。

では、ゴルファーの皆さんのゴルフパフォーマンスにプロテインの摂取は影響するのでしょうか。

今回は、ゴルファーと『プロテイン』の関係について考えていきましょう!

『プロテイン』とは

【(c)CoCoKARAnext】

プロテイン(Protein)の語源は、ギリシャ語の『proteios(プロティオス)』と言われています。『最も大切なもの』という意味です。この語源からも分かるように、プロテインは人間にとって、とても大切な栄養素であることからこの名前がついたと考えられます。

プロテインと聞くと、粉や液体の商品(サプリメント)としての『プロテイン』を想像する方が多いでしょう。しかし、肉や魚、大豆などに多く含まれるたんぱく質のことであり、これらが加工されたものです。

たんぱく質は、筋肉のみならず、皮膚や髪、爪、ホルモンなど、体内の様々なものを構成する材料となります。また炭水化物と同様に、身体のエネルギー源としても利用されます。

ゴルフの『飛距離アップ』に役立つ

【(c)CoCoKARAnext】

サプリメント(たんぱく質を含む)がゴルファーのスイングパフォーマンス、また筋力に及ぼす影響について調べた研究があります。HDCP20未満のゴルファーを対象に、サプリメントを摂取するグループと、そうでないグループに分けます。サプリメントは動物性と植物性を合わせたものです。1日1回、20gの摂取を8週間かけて行われました。

その結果、サプリメントを摂取した群において、ドライバーの飛距離やヘッドスピードが上昇するという結果が得られました(※1)。

今回の研究では、カゼインカルシウム、ホエイプロテイン、およびエンドウ豆タンパク質を含むサプリメントが使用されています。これら動物性と植物性を複合したのものが使用されました。よって、どのサプリメントが最も効果を及ぼしたかどうかなど、検討すべき点はあります。ですが、たんぱく質を摂取することが、ゴルフのパフォーマンスに良い影響を及ぼす可能性があります。

『プロテイン』で摂取するということ

【(c)CoCoKARAnext】

今回の研究ではたんぱく質の摂取にプロテインサプリメントが使用されましたが、栄養の基本は『食事』です。たんぱく質の摂取は、肉や魚、大豆製品等の食材からの摂取を第一に考える必要があります。しかし、これらを相当量、トレーニングやラウンド直後に摂取することは現実的でない方が多いかと思います。そんな時に、プロテインが役に立ちます。プロテインには食材には無いメリットがあります。

・体内で素早く吸収できる
・持ち歩きにかさばらず手軽
・食材と比較して温度変化等による品質が低下しづらい

これらがゴルファーにプロテインも食事と併用することをおすすめする理由です。

たんぱく質は『どの位』摂取したら良いか

【(c)CoCoKARAnext】

たんぱく質は適正量の摂取が欠かせません。おおよそ体重と同じグラム(g)のたんぱく質摂取量が推奨されていることを記載しました。

また、日々ラウンドするゴルファーの皆さんは一般の方よりも運動量が多く、トレーニングをしている方は通常よりもたんぱく質の必要量が多くなります。目安として、体重の1.5倍程度(体重60kgであれば90g)のたんぱく質を摂取することがおすすめです。

それぞれの栄養素における目標値には個人差があり、個々の目標や身体の状態によって適正値は変化します。

引き続き様々な観点から、ゴルファーの為の栄養学についてご紹介させていただきます!

※1:Seo, J., Jiang, S., Ahn, S., Kang, Y., Sung, Y., Li, X., Jamrasi, P., Sun, E., Yoo, J., Kim, B., Sim, H., & Song, W. (2024). Effect of mixed protein supplementation on golf performance and muscle function: a randomized, double-blind, placebo-controlled study. Journal of the International Society of Sports Nutrition, 21.
[文:トータルゴルフフィットネス – ゴルファーのための会員制フィットネスクラブ]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

日々快適に、そして各々が目指す結果に向けてサポートするマガジンとして、多くの方々の「ココロ」と「カラダ」のコンディショニングを整えるのに参考になる媒体(誌面&WEB)を目指していきます。

新着記事

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント