【人気アマ試打レビュー】「これは欲しくてたまらない!」L.A.B.GOLF パター3モデルを徹底比較!
【スポナビGolf】
例えば、先日行われた日本で開催される唯一のPGAツアー、ZOZOチャンピオンシップでは、リッキー・ファウラーやウィル・ザラトリスなどがL.A.B.GOLFのパターを使用し、大きな話題になりました。他にも、アダム・スコット、フィル・ミケルソン、カミロ・ビジェガスなど、名だたるプロが使っているのです。
今回は、そんなL.A.B.GOLFから発売されている主要クラブモデルを、オレンジマンが実際にコースで使った感想と共にご紹介し、謎のテクノロジーを深掘りしていきます。
L.A.B.GOLFとは?
一般的に、ストローク中のヘッドの回転やねじれを "トルク" と言いますが、L.A.B.GOLFの全てのパターは、この "トルク" が全くない "ゼロトルク" なのが特徴です。それを可能にするのが、ヘッドの重心に挿さったシャフトや、ソールに埋め込まれた重さの違うウェイトです。
この独特なヘッド形状は、"ゼロトルク" を実現するために、重さの違うウェイトが計算された場所に配置されていることで生まれています。
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実際に触ってみましたが、本当に驚きと共に、今までに感じたことのない感覚がありました。まずは実際に打ってみた感想と共にお伝えしていきます。
試打クラブは3モデル
今回の試打で使用したパターはこちらです。
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・上級者におすすめしたい「MEZZ.1」
・ブレードタイプでゼロトルクの「LINK.1」
ヘッド形状は全く異なる3種類です。
ヘッド素材は、「DF3」、「MEZZ.1」がアルミ、「LINK.1」がステンレスになっています。アルミボディのパターはかなり珍しいですが、どんな違いがあるのか、ひとつずつ見ていきましょう。
「DF3」と「MEZZ.1」にある特徴
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この効果は、始動のきっかけを作ったり、バックスイングをスムーズに行うためや、低く長いフォロースルーを行うのに効果的な "フォワードプレス" という動作を再現しています。 "フォワードプレス" は、世界のトッププロも取り入れている動作で、構えてから始動のタイミングでグリップを飛球方向にグイッと傾ける動作です。
「DF3」と「MEZZ.1」はヘッドの重心からシャフトがフェース側に斜めに伸びているので、その分、構えた時のグリップ位置はフェースよりも左側になってしまいます。それを防ぐために、グリップがシャフトに対して斜めに入っているのです。このおかげで、フェースとグリップの位置関係がスクエアになるのです。
これ、正直言って、めちゃくちゃ構えやすいです!実際に打ってみても、グリップに対してシャフトは右側へ伸びているので、打つというより右側から押し出している感覚があります。
よくあるアプローチの練習で、右手でボールを下投げにする練習、ありますよね? あの感覚に近く、強弱のイメージがとても湧きやすかったです。
また、フォワードプレスのおかげで、インパクト時にアッパー軌道になり、綺麗な順回転で転がっていくのも特徴です。
さらに "ゼロトルク" が手助けをし、フェースが開閉しない真っ直ぐのスクエアなストロークができるので、かなり再現性が高まりますね。
とにかく、今までにない感覚のパッティングなのは間違いありません。
実際に打ってみた!
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3機種全てが安定感抜群なのですが、あえて順位をつけるなら「DF3」が一番安定したオートマチックな操作性でした。ミスヒットにも強い寛容性があるように感じ、芯以外のミスヒットでもターゲットから大きく離れるようなことはなく、やや縦の距離が短くなる程度です。それも「やや」です。ある意味、ただ引いて打つだけで、難しいことを考える必要がないと思います。
パターの挙動によるミスの誘発が限りなく少ないと感じました。ラウンドをしていれば、もちろんミスパットもしますが、「このミスは自分のミスだな」とはっきりと分かります。ターゲットに対して正しくフェース向きを合わせられなかった場合でも、挙動がブレることなく打ててしまうので、そのままミスになる感覚がありました。
自分のストロークが固まっていない方が、ストロークが固まるようになるクラブではなく、固まったストロークを限りなく高い再現度で打たせてくれるクラブだと思います。再現性の高いストロークができる方には、鬼に金棒だと思いますね。
さらに、何気にありがたいのが、ヘッド後方にすっぽりと空いている穴。これがちょうどボールがはまり込むようになっているので、ピックアップするのが楽でした。ただ、塗装や汚れなどが気になる方は、避けた方がいいかもしれません。
打感は、やや軽めの打感で、わずかにヘッド内に響いているような打感でした。打音は高めで、球足が伸びるような感覚です。ステンレスの削り出しのように柔らかく、ソリッドな打音ではありませんが、個人的にはとても好印象で、打っていて心地よかったですね。
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こちらも、ストロークのしやすさや挙動はDF3同様に安定感抜群です。大きな違いではありませんが、「DF3」よりもヘッドサイズが小さいので、「DF3」よりは安定感が劣るかもしれません。ヘッドサイズが小さいことで、多少操作性が出て、自分の癖などがストロークには出やすい印象です。
"ゼロトルク" とはフェースが常にターゲットを向くことが特徴ですが、アウトサイドインがストレートに矯正されるなどストロークの軌道を矯正してくれるものではありません。なので、「DF3」に比べると、ストロークの影響を受ける可能性はあると思います。……とは言ったものの、何も考えずに打っていたら気にならないレベルの話です。
少しでも軌道が気になる場合は、「MEZZ.1 MAX」という一回り大きいサイズの展開もあります。「MEZZ.1」の形状が好みで、よりオートマチックにストロークをしたい方は、「MEZZ.1 MAX」を選択されるといいでしょう。
打感は、「DF3」と大きな差はなく、軽めの打感です。フェースだけが違う素材のインサートタイプではなく、ノンインサートなので、手に伝わる感覚はしっかりしています。
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一言で言うなら、「ブレードタイプなのにマレットの振り心地」といったところでしょうか。ブレードタイプのパターの特徴は、直感的な操作性だと思いますが、「LINK.1」は "ゼロトルク" により、フェースの開閉が全く起こりません。普段マレットを使っている人でも、違和感なく使えるブレードタイプだと思います。
ストロークはとても安定しますが、ブレードの良さでもある操作性はある程度確保されているので、操作性に対する精度が上がるイメージを持てます。ブレードタイプはショートパットが苦手という方も多くいますが、「LINK.1」はショートパットでもストロークの安定感があり、成功率が上がると思いますね。
また、「LINK.1」は、「DF3」、「MEZZ.1」とは違い、シャフトが真っすぐに挿さっています。フォワードプレスの効果はありませんが、全てがスクエアな振り心地で、難しさを感じることなく打っていけます。
ブレードタイプとはいえ、一般的なブレードタイプとは全く違う振り心地なのが不思議ですが、これだけブレないストロークが可能になるブレードタイプは他にないでしょう。実際に片手でストロークしてみても、全然打てちゃいますからね。
ステンレスボディなので、柔らかさの中に芯を感じる打感で、「DF3」のような軽さはあまりありません。しっかりと手応えがあり、コツっと心地よい打音でした。
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L.A.B.GOLFはカスタムが豊富
いわゆる吊るしクラブと言われる、標準的な長さやライ角のセッティングで組んであるクラブを選ぶ買い方と、カスタム購入です。
今回ご紹介した3モデルでは、下記のようにカスタムが可能です。
DF3
ライ角:63°〜79.5 (1度刻み)
長さ:28インチ〜38インチ(0.5インチ刻み)
ヘッドカラー:8色
シャフト:7種類
グリップ:6種類
アライメントマーク:33種類
MEZZ.1
ライ角:63°〜79.5 (1度刻み)
長さ:8インチ〜38インチ(0.5インチ刻み)
ヘッドカラー:7色
シャフト:7種類
グリップ:6種類
アライメントマーク:11種類
LINK.1
ライ角:63°〜79.5 (1度刻み)
長さ:28インチ〜38インチ(0.5インチ刻み)
ヘッドカラー:シルバーのみ
シャフト:7種類
グリップ:5種類
アライメントマーク:8種類
他メーカーのカスタムに比べると、かなり多い選択肢です。人と被りたくない場合や、自分好みに仕上げたい方は、カスタム購入を検討してみてはいかがでしょうか。
ちなみに、今回試打した「DF3」は、たまたまカスタムモデルでした。ヘッドカラーがレッドに、ライ角は70°に、アライメントマークは3本ラインにカスタムされた一本です。
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注意点
ただ、どんなスタイルの方にも合うわけではないようにも感じました。そこも含め、注意点を挙げていきます。
■パッティングスタイルによっては合わないことも
一番の特徴でもある "ゼロトルク" は、現在マレットを使っている方や、ネック形状がベントタイプ、ダブルベントタイプを使用している方には、どハマりすると思います。
しかし、ブレードタイプや、特にL字タイプを使用している方からすると真逆の性能なので、違和感に感じてしまうかもしれません。開閉の大きい打ち方が好みの方や、スイングアークが小さい方も同様です。
例えば、手元を支点に振り子のように打つよりも、パター自体を平行移動させるような打ち方なら合うのかなと感じました。クラブによって打ち方を変えることができる方は、問題ないでしょう。
■傷つきやすいアルミボディ
アルミは、鉄やステンレスに比べると、とても柔らかい金属です。どうしても傷がつきやすくなるので、扱いには細心の注意が必要になります。特に「MEZZ.1」は角ばった形状で角が多いので、凹みや傷には十分気をつけたいところです。
■価格
正直言って、お手頃な価格のパターではありません。一般的なパターに比べると高額です。もちろん、これには円安や物価高の影響も大きく受けていると思います。価格だけを見ると高く感じますが、性能を体感してしまうとその価値は十分にあると感じました。
実際にラウンドで使ってみましたが、これは入れたいと思うミドルパットや大事なパーセーブパットが、ことごとく入ったんです!
もちろん、これは人によりますが、個人的にはパッティングがとても楽になりました。これはスコアに直結することなので、一度のお買い物としては高額ですが、長い目でみれば自分のゴルフを高めること、楽しむことへの投資とも言えるのではないでしょうか。個人的には、もう欲しくてたまりません(笑)。
まとめ
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一番の特徴はやはり "ゼロトルク" で、どのモデルを打っても安定感は抜群です。実際に打っていても、グリッププレッシャーはかなり弱くてもブレないストロークが可能になります。ミスパットの原因とも言われる、強すぎるグリッププレッシャーも改善されるでしょう。
プレーヤータイプによっては向き不向きがあると思いますが、ハマる人にとっては「パターがこんなに楽になるんだ!」と感じさせてくれるはずです。
実は、ここ何十年もパターの性能自体は大きな進化はしていません。ドライバーは飛ぶようになったり、アイアンは精度が上がったり、簡単になったりと進化を遂げている中で、とうとうパターも過渡期を迎えたのかもしれません。ゲームチェンジャーになりうるパターがL.A.B.GOLFなのではないでしょうか。
気になっている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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