リンゴを食べ過ぎるとどんなデメリットがある?管理栄養士が回答

MELOS -メロス-
“1日1個のりんごで医者いらず”と呼ばれるリンゴ。毎日食べ続けると、腸内環境の改善や心臓病・高血圧のリスク軽減、免疫力サポート、抗酸化作用などうれしい面があります。

しかし、当然ですが食べ過ぎるとデメリットも。どんな問題が懸念されるでしょうか。

監修は、「千葉柏駅前胃と大腸肛門の内視鏡日帰り手術クリニック・健診プラザ」の管理栄養士・大野奈穂さんです。

【MELOS】

デメリット1 糖尿病リスクが増える可能性

果糖は血糖値の急激な上昇を抑える効果がありますが、過剰な摂取により血糖値が上昇しやすくなり、糖尿病リスクを高める可能性があります。

リンゴに含まれる食物繊維には、食後の血糖値の急上昇を抑える働きがあります。とくに水溶性食物繊維のペクチンが血糖値のコントロールを助けると言われてはいますが、摂り過ぎは逆効果です。

デメリット2 肝臓への負担 

糖尿病リスクだけではありません。果物に含まれる果糖(フルクトース)の摂りすぎは、肝臓への負担となりやすいです。

とくにリンゴは果糖が多いため、食べ過ぎに注意が必要です。

デメリット3 食物繊維の摂り過ぎによる消化器官の不調

また、食物繊維を摂りすぎると、消化不良や腹部膨満感、下痢などの症状を引き起こすことがあります。

なお、すりおろしたリンゴには、消化を助ける効果があります。胃腸に負担をかけにくくなるため、体調不良で胃が弱っているときの消化不良を防ぎやすいです。

加熱したリンゴも消化が良くなるため、胃腸が弱っているときに適しています。食物繊維のペクチンが加熱によって軟らかくなり、腸内での消化吸収がスムーズになるのです。

リンゴは1日何個まで?

りんごは、半分から1個が適量とされています。

とくに糖分を制限している方や糖尿病の方は、食べ過ぎには注意が必要です。あくまでバランスのよい食事を基本としたうえで、メニューの一部としてとり入れましょう。

参考
厚生労働省e-ヘルスネット『活性酸素と酸化ストレス』
青森県りんご対策協議会
りんご大学
糖尿病ネットワーク
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