多様な顔を持つお酒の作用

ココカラネクスト

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 からだに良い成分が含まれているものならば、何でもたくさん食べてよいとは言えません。
確かに健康に良い成分が含まれている食材がたくさんあります。けど、それだけで食材・食品が構成されているわけではない。逆に食べたり飲んだりする量によっては、不健康の素になり兼ねない。そんな素材も含まれているのです。
例えば・・・、

【チョコレート】
チョコレートの原料でよく聞くのはカカオ豆ですよね。実際健康に良いとされているのはカカオ豆に含まれているポリフェノールの一種、フラバノール。フラバノールは胚乳部のカカオニブに多く含まれています。実際にチョコレートを作るにはその胚乳部と一緒に、脂肪部分も擦り降ろされている。そして砂糖や牛乳なども混在しているのです。(*1)

【野菜ジュース】
野菜に含まれている食物繊維。高血圧,高血糖,過食の予防に効果的。(*2)だけど野菜嫌いな人もいます。調理方法を工夫して、なんとかお子さんに食べさせようと苦労されているママさんも多いでしょう。苦肉の策として野菜ジュースで代替するご家庭も。だけど元々野菜に含まれている栄養素が抜けていたら・・・。市販の野菜ジュースにも食物繊維はちゃんと含まれているようなので、少しは安心です。けど用心すべきは人工的に製造された異性化糖(果糖とブドウ糖の混合液)が含まれている商品です。やっぱり正真正銘の野菜をミキサーにかけて作った野菜ジュース(スムージー)が一番良さそうです。(*3)

【フルーツ】
果物には抗酸化作用(活性酸素の発生を抑制する働き)のあるポリフェノールが含まれている。だけど食べ過ぎると果糖(フルクトース)類の摂り過ぎにつながって中性脂肪が上昇してしまうのです。(*4)
お酒は考えようで厄介な飲み物と思うのです。
善くもあれば悪に働くこともある。身体の健康に寄与するアミノ酸を含んでいます。
しかしアルコールの害もしっかり宿っているのはご承知の通り。

お酒の怖さはまだあります。アルコールが余計なことを仕組むのです。
飲酒によるアルコールの摂取量が度を超すと、心身の健康を虫食むだけではありません。人間関係もゆがめ、皹が入ってしまうこともある。アルコール依存症に侵されて家庭が崩壊した話は一般的になりました。

お酒は社会的な飲み物でもある。
有意義な人間関係の構築をお酒が取り持ってくれる。「お酒の席での話しだから・・・。」とは、昔よく聞いた慰め言葉。ぎくしゃくした間を仲介する決まり文句だった。残念ながら今は仏の顔は三度無い世の中です。
人それぞれ、転ばぬ先の杖,降らぬ先の傘を用意しましょう。場合によっては飲む相手を選ぶことも必要な場合もアリでしょう。

やっぱり何ごともほどほどが一番イイのでしょうね。
そうは言いつつ、少しの失態を許し合う、寛容さも持ち合わせておきたい。
キャッシュレスの時代だからこそ、ポケットから小銭を差し出すようなさりげない気遣い、度量を持ちたいですね。

【出典】
(*1)2024年3月6日 am5:00配信 NATIONAL GEOGRAFHIC 日本版
(*2)健検公式テキスト増補改訂第二版 野菜を食べよう!
(*3)日経Gooday 2024年3月7日 野菜ジュースは野菜代わりになる?
    大阪大学大学院医学系研究科公衆衛生学特任准教授 野口緑
(*4)健検公式テキスト増補改訂第二版 果物は適量を毎日とる。
[文:健康わくわくサイト 人生100年時代に役立つトレヴィアをお届けします]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

※この記事は2024年7月25日の再投稿(再編集)記事です
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