ヤンキース投手陣は大谷翔平をどう攻略するのか 過去の対戦からわかる「徹底されたコースと配球」
今季、大谷を上手に抑えたヤンキース
明日の先発はゲリット・コールだが、まず、過去の配球を見ると、56.7%が4シームで、18.6%がチェンジアップ。この1球種で全体の約75%を占め、ナックルカーブが12.4%という割合だった。
大谷に対するコールの配球 【参照:Baseball Savant】
コールが大谷に投げたコース(球種別) 【参照:Baseball Savant】
次に、大谷が打ち取られたコース、ヒットを打ったコースを比較すると、以下のような感じになった。4シームをヒットにしたのは1球だけ(下図)。2022年8月31日、エンゼル・スタジアムで逆転3ランを放った。ただ、基本的には高めと外角の球を打って凡退、というパターンがほとんど(上図)。
大谷がアウトになったコース 【参照:Baseball Savant】
大谷がヒットを打ったコース 【参照:Baseball Savant】
ヤンキース戦で大谷が、打ってアウトになったコース 【参照:Baseball Savant】
もちろん、外角の球を打っての柵越えもあるので、外角ならそこで仕留めるプロセスが重要になり、そういう術がなければ、簡単には大谷を抑えられないのではないか。
ヤンキース戦で本塁打を打ったコース 【参照:Baseball Savant】
まず、右投手。
大谷に対するヤンキース投手陣のヒートマップ(右投手) 【参照:Baseball Savant】
大谷に対するヤンキース投手陣の配球(右投手) 【参照:Baseball Savant】
大谷に対するヤンキース投手陣のヒートマップ(左投手) 【参照:Baseball Savant】
大谷に対するヤンキース投手陣の配球(左投手) 【参照:Baseball Savant】
いずれしても左投手は、徹底して外角低めを攻めていた。
もちろん、6月の対戦は、大谷の頭にも入っているはず。
そのことを知っている上で、ヤンキースは同じような攻めをするのか。ガラリとパターンを変えるのか。プレーオフでは、先発もリリーフも短期で対戦する回数が多くなるので、その中でどんな駆け引きがあるのか。明日から始まるワールドシリーズを、楽しみに待ちたい。
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