最速試打!? QPこと関雅史プロも絶賛! 曲がらない、飛び、低スピン、寛容性が進化したスリクソン『ZXi』シリーズ

GEW(月刊ゴルフ用品界)

【スリクソン『ZXi』シリーズ】

2024年11月9日、ダンロップスポーツマーケティングはスリクソン『ZXi』シリーズのドライバー4機種を発売する。オーソドックスな『ZXi』、小ぶりで操作性重視の『ZXi TR』、低スピン性能を強化した『ZXi LS』、そしてこれまでのシリーズになかった4機種目の『ZXi MAX』だ。今回は『ZXi』シリーズ4機種のドライバーをメディアでもおなじみのQPこと関雅史プロが徹底検証し、ダンロップの企画担当・水谷宇雄氏が解説。加えて、特に『ZXi MAX』は、「スリクソンは難しいクラブ」と固定概念があって使用経験のない一般アマチュアゴルファーにもテストしてもらった。その声も紹介する。

初速、方向性、飛距離のすべてにおいてバランスが絶妙の『ZXi』

【『ZXi』(スタンダード)】

『ZXi』(スタンダード)10.5度 試打インプレッション

QP 『ZXi』は構えてみると安心感があるよね。「スリクソン」ってアスリートブランドでしょう。でも、『ZXi』はやさしい感じがするよ。それとヘッドはマットブラックを基調としてカッコイイよね。では、早速打ってみます!

『ZXi』を打ってみると・・・。

QP いやぁ~、打感がイイじゃない!

GEW いい音してますね。

QP そうだね。つかまったイイ弾道だね。なんでだろう? 僕のヘッドスピード(45.5m/s)でも280ヤード飛ぶんだね。それと、フェースの弾き感すごくイイ。

GEW ダンロップの方が来てますから、聞いてみましょうよ。

QP なんでこんなにボール初速出るんですか?

水谷 今回の『ZXi』シリーズはフェースが進化していて、新開発のフェース構造『i‐FLEX』をシリーズで採用しています。フェースのトゥ側とヒール側の部分を厚く、中央部分をスリクソン史上最薄に設計して、フェースのたわみで生み出すエネルギーを無駄なくボールスピードに変えているんです。

QP なるほど。フェースの真ん中を薄く、周りを厚くして、反発を強くしているんですね。それで弾くんですね。もう1発打ってみていいですか?

もう1発打つと・・・。

QP やっぱり、ボールがつかまるし、高い弾道になりますね。

水谷 そうですね。『ZXi』のスタンダードモデルは、多くのゴルファーの使用を想定していて、つかまりやすい、弾道が高い、バランスの良いクラブに仕上がっています。

QP イメージ的には「強靭な」というより、「オートマチックに良い弾道」を打たせてくれるドライバーです!

【ZXi 試打データ】

ゴルファーの意図がボールに伝わるマッスルバックアイアンのような『ZXi TR』

【『ZXi TR』】

『ZXi TR』9度 試打インプレッション

GEW 次に『ZXi TR』です。「TR(ティーアール)」は「ツアー」の略だそうですが、この『ZXi TR』は、QPさんの好みの顔ですよね?

QP そうなんだよ。僕ってブサイクだからさ(笑) 無意識にキレイなモノを求めるのよ。だから『ZXi TR』はス・テ・キ。

GEW サイズも450ccとコンパクトで、操作性が高いモデルという位置づけです。

QP マットブラックなので、なおさら精悍な見え方がするよね。打っていい?

我慢できず、早速試打・・・。

QP 打ってみると「バチン」とくるね。ヘッドの形状から、少しつかまえて打ちたくなる、ボールを包み込んで打ちたくなるんだけど、ちゃんとゴルファーの意図通りにヘッドが動くね。操作性がスゴイね。顔もイイしね。

GEW もう1発くらい打ちたい?

QP 打ちたいよ!

と2発目・・・。

QP いやぁ~、最高の弾道! スピン量も2480rpmとちょうどイイ。最近、ヘッドの形状などでスピン量がアンバランスなクラブがあったりするんだけど、飛ばすには最適なスピン量があって、『ZXi TR』はスピン量がちょうどイイ。この『i‐FLEX』はスゴイ構造なんだね?

水谷 『i‐FLEX』はボールスピードの最大化を図った構造で、『ZXi』シリーズの一番進化したポイントです。

QP 進化がスゴイね。

GEW 買いたくなるでしょう?

QP 全国の奥様方には申し訳ないですが、内緒で買いたくなります(笑)

GEW それだけ、飛距離性能も高いし、ゴルファーにしてみれば操作しやすいモデルですね。

【ZXi TR 試打データ】

「おぉぉー、飛んでる!」とQPさんが絶叫するほど低スピンで飛ぶ『ZXi LS』

【『ZXi LS』】

『ZXi LS』9度 試打インプレッション

GEW 3タイプ目が『ZXi LS(エルエス)』です。

QP いわゆる低スピン(ロースピン)を追求したモデルでしょう?

GEW そうですね。松山英樹選手が、米ツアーのプレーオフ最終戦で使ったモデルですよ!

QP 松山選手の飛距離スゴイよね。

GEW 松山選手に負けない飛距離でお願いします。

QP そりゃ、負けるよ。打っていい?

GEW どうぞどうぞ。

QPさん、打つ前に気付いたことが・・。

QP 顔は『ZXi』のスタンダードモデルと同じですね。スタンダードとはウエイトポジションが違うのかな?

水谷 『ZXi』スタンダードモデルは、ソールのトゥ側とヒール側に1個ずつウエイトが装着されてますが、『ZXi LS』はフェース側とバック側に1個ずつ装着されて、低スピンを実現しています。

QP さあ、果たして本当に低スピンの弾道になるのか? 打ってみましょう。

改めて、試打してみると。

QP おぉぉー、飛んでる! 曲がらないし、スピン量も2040rpmで減ってるよ! スッゴイ。『LS』の名前通りなんだね。ボール初速も67.5m/sと出てますね。インパクトでのエネルギーがボールに伝わる感じが強い。なんてったって低スピン。これは構造的に何が寄与していますか?

水谷 まずはソールのウエイトの位置ですね。それとクラウンにも特徴があって、前作にも搭載した4機種共通の「スターフレームクラウン」構造で、耐久性も担保しながら、低重心化を実現しているんですが、やはり、ソールのウエイト位置ですね。

QP クラウン部の軽量化によって低重心化されて、スピン量が減る。そして、ウエイトの位置がミソなんだね。

水谷 その通りです。

QP 分かりやすいね。買っちゃうな!

【ZXi LS 試打データ】

スリクソンのイメージが変わる! あなたにも使ってもらいたい『ZXi MAX』

【『ZXi MAX』】

『ZXi MAX』10.5度 試打インプレッション

GEW 最後が今までの「スリクソン」に無かった『ZXi MAX』です。

QP そうだよね。これまで無かったよね。どういうクラブなのかな?

水谷 ソールのバック側に14gのウエイトがあって、重心が深く、慣性モーメント(MOI)が高くてやさしいモデルです。

QP 実はMOIが高いクラブは苦手なのよ。でも、最近注目されているクラブだよね。それが「スリクソン」からも発売されるんだね。打ってみようか?

と恐る恐る打ってみるQPさんだが・・。

QP アレッ、アレッ、打てたよ。イイーじゃない! ボールがつかまるし。へぇ〜〜。実はね、打点が少しフェースのヒール寄りだったんだけど、弾道が左右にブレないよね。これって高MOIの効果ですか?

水谷 はい、そこが『ZXi MAX』の一番のセールスポイントなんです!

QP 良い意味で、「スリクソン」ブランドのクラブを打っている印象がない。すごくオートマチックで、やさしいクラブ。でも、ツアーで蓄積されたテクノロジーが搭載されているから、打感がイイし、弾くし。面白いクラブですね。

GEW 『ZXi MAX』は、これまで「スリクソン」ブランドが難しいクラブと思っているゴルファーに向けたドライバーですよね?

水谷 「スリクソン」は「プロ・上級者が使う」、「難しいクラブ」という印象が強くて、これまで「スリクソン」を打ったことのないゴルファーに使ってもらいたいんです。

QP じゃあ、誰か試してもらいましょうよ。

GEW 分かりました。インドアですから、誰か隣のブースで練習している人がいるかもしれませんので、ナンパしてきます。

【ZXi MAX 試打データ】

『ZXi MAX』アマチュア試打 スリクソンなのにやさしい! こんなドロー系の弾道初めてかも!?

林淳一さん 『ZXi MAX』10.5度 試打インプレッション

【飛び入りで『ZXi MAX』を試した林淳一さん】

GEW ということで、『ZXi MAX』はプロのQPさんが打つより、アマチュアゴルファーが打つ方が参考になるので、ナンパしてきました。

QP そうだよね。僕が打つより、これまで「スリクソン」を難しいクラブと思っているアマチュアゴルファーに打ってもらった方が説得力があるよね。で、誰ですか?

GEW 隣のブースからナンパしてきた林淳一さんです。

 よろしくお願いします。

QP いきなりですが、「スリクソン」のイメージと通常のドライバー飛距離を教えてください。

 「スリクソン」って松山選手が使っていて、プロ・上級者のイメージが強く、ガチゴルファーが使うクラブ。ドライバーの飛距離は230ヤードがやっとです。

QP ところがなんですよ! なので、体験してみてください。

 緊張するなぁ~。

QP 林さん、構えた感じは?

 想像していたより、僕でも打てそうなドライバーで、安心感があります・・・。

林さんは緊張気味に打ち始めたが・・・。

QP 出ましたね。248.6ヤード。曲がりませんね。ド真っすぐ。

 そうなんです。いつもはスライス系なんですが、ドローになりましたね。初めてかも、この弾道。

QP ボールがつかまるヘッドですから、このような弾道が出るとは思いますが、それ以上に飛んでますよね。

 それと、打った時の感触がすごくイイ。

QP ミスショットも含めて、何発か打ってもらいましたが、曲がらないですね。

 第一印象は「スリクソンなのにやさしい」。イメージが変わりましたね。

GEW その意味で『ZXi MAX』のキャッチコピーは「あなたにも使ってもらいたいスリクソン」だと思います。

QP そうだね。だから『ZXi MAX』を加えて4種類で、幅広いゴルファーに楽しんでもらえそうですね。

【ZXi MAX アマチュア代表 林淳一さん試打データ】

QP関雅史の『ZXi』シリーズ総括

【『ZXi』シリーズ】

GEW とにかく曲がらなかったですね。

QP もう買いますよ!

GEW 最初に試打した『ZXi』(スタンダード)は、どうでしたか?

QP オールラウンドで、アスリートに対してバランスの良いクラブに仕上がっている。ボールスピードも速い、飛ぶ、というのは前提ですが、高いレベルでのスタンダードだと思います。

GEW 『ZXi TR』はどうでしたか?

QP 低スピン、飛距離性能の高さはもちろんですが、操作性の高さが特徴。特にアドレスを変えなくても、ゴルファーの意思がボールに伝わる。マッスルバックのアイアンみたいだよね。

GEW 『ZXi LS』は?

QP その名の通り低スピン。多くのゴルファーがスピンが多くて悩んでいると思いますのが、特にアスリートでスピンが多いゴルファー向けですね。

GEW 最後に『ZXi MAX』です。

QP これはやっぱり寛容性ですよね。ゴルフが簡単になりますよ。いままでの「スリクソン」のイメージが覆されるくらいのやさしさでした。

GEW それでいてカッコイイ!

QP それ大事よね。ベタベタに「やさしい」が表に出たデザインだと「ちょぉっと〜」というゴルファーでも、「プロも使うやさしいモデル」というカッコよさがあるよね。そして、それが打ててしまうというところがミソだね。
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著者プロフィール

1978年2月創刊のゴルフ産業専門誌「月刊ゴルフ用品界」(GEW)を発行。2000年5月から影響力のあるコアゴルファーを対象にネット情報を発信するウエブサイト「GEW」を立ち上げた。各種業界団体と連携、ゴルフ市場活性化への活動も推進中。

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