「お尻の筋肉」を鍛えるべき5つの理由とは。ダイエットだけじゃない“意外な”メリットも
・もっとも表面にある大きい筋肉「大臀筋(だいでんきん)」
・深部にある「中臀筋(ちゅうでんきん)」「小臀筋(しょうでんきん)」
・股関節の動きをコントロールする「梨状筋(りじょうきん)」
これらがお尻の代表的な筋肉だ。
【MELOS】
「下半身の筋肉を鍛えることでダイエットに有利になるんでしょ?」となるだろうが、それだけじゃない嬉しいメリットも盛り沢山だ。
1.姿勢をよくし、脚を長く見せる
たとえば、猫背で姿勢の悪い人は、頭が前に出て、バランスを取るために腹部とお尻を前に出しがち。その姿勢ではお尻の筋肉が垂れ、脚が短く見えてしまうのだ。
脚の長い人は姿勢がいい理由は、ここにある。
2.基礎代謝の向上
カラダ全体で見ても、大きい筋肉は下半身に集中していいる。お尻の筋肉「大臀筋」はもちろんのこと、太ももの前の筋肉「大腿四頭筋」や、ふくらはぎの筋肉「下腿三頭筋」、太ももの内側にある「内転筋」、太ももの裏の筋肉群「ハムストリングス」なども大きい筋肉だ。
これらすべてを鍛えることができるのがスクワットで、それ故に筋トレの王様と呼ばれている。
※リンク先は外部サイトの場合があります
【MELOS】
また、トレーニングによって筋肉量が増えれば基礎代謝も高まり、太りにくく痩せやすいカラダになることができる。結果、ダイエットを効率よく進めることにつながる。
3.スポーツパフォーマンスの向上
しかし、いったいどうすればジャンプ力を鍛えられるのか。それは「お尻の筋肉の強化」だ。
高く跳ぶためには膝の曲げ伸ばしの力よりも、股関節の曲げ伸ばしの力を使った方がはるかに強い力を発揮でき、高く跳ぶことができる。お尻の筋肉である「大臀筋」は股関節を伸ばす働きを持ち、大きな力を発揮できる筋肉なのだ。
※リンク先は外部サイトの場合があります
4.坐骨神経痛の症状を抑える
これがめちゃくちゃ痛い。神経に障る痛さだ。長時間座っている人や運動不足の人は、梨状筋ガチガチの可能性がある。注意が必要だろう。
※リンク先は外部サイトの場合があります
【MELOS】
5.熱中症対策にも有効
「貯水タンク機能とポンプ機能の双方の役目を果たしてくれる筋肉は、なんといっても下半身の大きな筋肉です」(増富先生)
2本足歩行のヒトは必然的に、下半身に血液が停留しやすいという宿命を持っています。暑さによって迷走神経が働き過ぎるような状況になると、血管内の水分はますます体内を効率的に循環できなくなってしまうのだそうです。
「下半身から心臓に血液を戻してやるポンプ機能をしっかりと準備しておくことが、熱中症の予防対策としても非常に効果的です。下腿三頭筋(ふくらはぎ)や大腿四頭筋(太もも前)、大臀筋(お尻)などは重要な筋肉ですね。貯水タンク機能だけを目指すなら上半身の大きな筋肉を鍛えることにも、もちろん意味はあります」(増富先生)
※リンク先は外部サイトの場合があります
※リンク先は外部サイトの場合があります
和田拓巳(わだ・たくみ)
プロスポーツトレーナー歴16年。プロアスリートやアーティスト、オリンピック候補選手などのトレーニング指導やコンディショニング管理を担当。治療院での治療サポートの経験もあり、ケガの知識も豊富でリハビリ指導も行っている。医療系・スポーツ系専門学校での講師のほか、健康・スポーツ・トレーニングに関する講演会・講習会の講師を務めること多数。テレビや雑誌においても出演・トレーニング監修を行う。現在、さまざまなメディアで多くの執筆・監修を行い、健康・フィットネスに関する情報を発信している。日本トレーニング指導者協会(JATI-ATI)の認定トレーニング指導者
公式HP/公式Facebook
<Text:和田拓巳>
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ