「有酸素運動をすると筋肉が減る」ってホント?トレーナーが解答

MELOS -メロス-
ボディメイクに勤しむトレーニーたちが疑問に思っていることをピックアップし、トレーナーにぶつける本企画。

今回は「ランニングなどの有酸素運動をすると筋肉量が減る」というウワサについて、メガロスゼロプラス恵比寿で社内パーソナル教育を担当している繪村篤史さんが答えてくれました。

【MELOS】

エネルギー不足の状態で有酸素運動を行うと、筋肉が分解され、筋肉量が減る

運動時に使われるエネルギー源を、おおまかに分別してみましょう。

・筋力トレーニングのおもなエネルギー源:糖質
・有酸素運動のおもなエネルギー源:糖質・脂質・アミノ酸(タンパク質)


有酸素運動においては、アミノ酸の枯渇が、筋肉量の低下に影響します。

長時間の有酸素運動を行い、糖質のエネルギーが枯渇すると、脂質を分解してエネルギーを生み出します。そのタイミングで、血中や筋肉内のアミノ酸もエネルギーとして利用されます。

そのため、必要なエネルギーが枯渇している状態で有酸素運動を行うと、カラダの筋肉を分解してエネルギーを確保するため筋肉量の減少が起こるのです。

●長時間の有酸素運動はタンパク質の合成を阻害してしまう可能性
また、有酸素運動を長時間行うと、AMPキナーゼという細胞内のエネルギーセンサーが働き、タンパク質の合成を阻害してしまうために筋肉量の増加が難しくなります。

有酸素運動のメリットを生かしつつ、筋肉を守るには?

ただ、有酸素運動には毛細血管を発達させて酸素や栄養を全身に送り出すなどのメリットもあります。

そのため、筋肉量を維持しながら有酸素運動を行いたい場合、「BCAA(分岐鎖アミノ酸)」を摂取してエネルギーの枯渇を防ぐのもひとつの手です。
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