ふくらはぎを鍛えるメリットとは?なぜ「第二の心臓」と呼ばれるのか

MELOS -メロス-
ふくらはぎは「第二の心臓」と呼ばれ、スタイルだけでなく、健康にも関係してくる大切な箇所です。

今回は、ふくらはぎの筋肉を鍛えるメリットをお伝えします。

【MELOS】

ふくらはぎの筋肉は「下腿三頭筋」と呼ばれる

ふくらはぎの筋肉は、「下腿三頭筋(かたいさんとうきん)」と呼ばれています。

下腿三頭筋は以下2つの筋肉の総称です。

・腓腹筋(ひふくきん)
・ヒラメ筋

【MELOS】

ふくらはぎの筋肉を鍛えるためには、この「腓腹筋」と「ヒラメ筋」を刺激できる筋トレメニューを行う必要があります。

ふくらはぎを鍛えると、こんなメリットがある

ふくらはぎは「第二の心臓」と呼ばれ、血流にも大きな影響を与えています。なぜそのような呼ばれ方をしているのかというと、「筋ポンプ作用」という働きが関係しています。

筋ポンプ作用によって血液の巡りがよくなる
血液が通る血管は、筋肉の中にも存在しています。おもに血液を送る働きをするのは心臓ですが、筋肉も血液を送る働きを担っているのです。

筋肉を使うと、伸び縮みする際に細くなったり膨らんだりして、筋肉が内部の血管を押しつぶします。その結果、血管内を流れている血液が押し進められて流れやすくなります。

これが筋ポンプ作用です。

【MELOS】

人間は60%が水分と言われています。体重60kgの人は、約36kg分が水分。そのうちの約1/3は、体内を移動している細胞外液と呼ばれるものです。

水は重力の影響を受け、高い所から低い所へ流れようとします。心臓から足へと向かうときは流れやすいですが、足から心臓に戻る静脈では流れにくくなります。

血液が逆流しないよう静脈弁が付いていたり、血液が上りやすいよう筋ポンプ作用を利用しているというわけです。

心臓の負担を減らす
厚生労働省の「平成30年(2018)人口動態統計月報年計(概数)」によると、日本人の三大死因として、心疾患が2位にランクインしています。

そのため、心臓の負担を少しでも減らして健康的に長生きするためには、ふくらはぎを使った運動が推奨されています。

熱中症予防にもなる
水分を効率的に蓄えることができる筋肉は、保水力が高く極めて効率のよい「貯水タンク」。筋肉をつけておくことは、長期的で見たときの熱中症予防方法として極めて重要とされています。

なかでも、貯水タンク機能とポンプ機能の双方の役目を果たしてくれる筋肉は、下半身の大きな筋肉。

・下腿三頭筋(ふくらはぎ)
・大腿四頭筋(ふともも)
・大臀筋(お尻)


これらを鍛えることで、熱中症に強い身体づくりが可能となります。

筆者プロフィール

赤堀達也(あかほり・たつや)
1975年・静岡県出身。奇抜な理論ながらも論理的な指導で小学校・中学校・大学でバスケットボールのヘッドコーチを行い、体力テストが市内低水準校で県大会優勝するなど選手育成を得意とする。最高戦績は全国準優勝。2019年度より旭川大学短期大学部准教授として、この理論を応用した幼児体育・健康の研究を行い北海道の子どもの体力向上を図る活動に取り組む。またパーソナルストレッチ・スポーツスタッキング・部活動改革にも取り組む。
[HP] https://mt-a.jimdo.com

<Text:赤堀達也>
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

スポーツ×ライフスタイルWEBマガジン「MELOS -メロス-」では、ビジネス、健康、ビューティ、子育て、食、テクノロジーなど、生活にまつわるさまざまなテーマとスポーツの新たな形をコンテンツを通じて提案。アスリートや著名人などの単独インタビュー、体験レポート、ハウツーなど、オリジナルコンテンツをお届けしています。

新着記事

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント