ジョギングのダイエット効果とは。ランニングとどっちが痩せる?痩せる走り方も
実際、ジョギングにはどんな効果があるのでしょうか。また、ランニングとの違いは。
ジョギングの効果とは
体力の向上
ジョギングをすることで体力が向上し、疲れにくい体を作ることができます。
運動は「有酸素運動」と「無酸素運動」に分けることができます。有酸素運動は体内に取り込んだ酸素を利用しエネルギーを生み出す運動のことで、ジョギングは有酸素運動に分類されます。
酸素を取り込み全身に送り届けるのは、心臓や肺、血管など、いわゆる心肺機能です。有酸素運動をすることで心肺機能が鍛えられ、体力が向上、それにより日常生活で疲れにくくなると考えられます。
メタボリックシンドロームのリスク低下
ジョギングを習慣にすることでメタボリックシンドロームになるリスクを低下させることができます。
メタボリックシンドロームとは、内臓肥満に高血圧・脂質代謝異常が組み合わさることにより、心臓病や脳卒中などになりやすい病態を指します(※1)。
内臓肥満がたまることでメタボリックシンドロームを発症しますが、ジョギングなどの運動は内臓脂肪を減少させることができるため、厚生労働省は定期的な運動を推奨しています(※2)。
※1 メタボリックシンドローム(メタボ)とは?
※2 内臓脂肪減少のための運動(e-ヘルスネット)
全身を引き締める
ジョギングで引き締め効果が期待できる部位は「全身」です。
下半身だけの運動と思われがちですが、全身の筋肉を使います。正しい姿勢を保つためには腹筋・背筋を使い続けなければいけませんし、腕をしっかりと振ることで胸や背中の筋肉を使います。
また、ジョギングの主なエネルギー源は「脂肪」。全身の脂肪を分解し、エネルギー源として利用します。
運動習慣がない人にとってジョギングはとてもよい運動刺激になるため、スタイルアップにはとてもおすすめです。
ジョギングは短期的に痩せる運動ではない
率直にいうと、短期的に体重を落とす視点で考えると、ジョギングはそれほどオススメというわけではありません。
しかし長期的に体重管理をするためにはとてもオススメです。くわしく見ていきましょう。
ジョギングがダイエット運動として適切ではない理由
ジョギングはダイエット運動としてはあまり適切ではありません。なぜなら体重を落とす効果はあまり期待できないからです。
有酸素運動を行い、体重がどう変化したかを調査した研究があります。
平均年齢58歳でBMI30.9と肥満の女性を集め、1年間、週5回、45分/回の有酸素運動を実施しました。その結果、体重は平均83.7kgから81.7kgになり、-2.0kgの減少でした(※3)。
●体重は落ちるがコスパは悪い
たしかに体重は落ちました。しかし1年間、週5回、45分/回をかけた結果として-2.0kgはさみしい結果だと言わざるを得ません。
その他での調査でも似たような結果が多数出ており、体重は落とすものの、その程度は労力に対して十分ではありません。
ジョギングダイエットで痩せるには「長期的に継続」する必要がある
有酸素運動の消費エネルギー量は少ないとはいえ、継続することで体重をコントロールすることができます。
食事を変えずとも、有酸素運動だけで体重を落とすことは可能
先ほど紹介した研究調査では、有酸素運動を1年間行った結果、「食習慣は特に変えず」-2.0kgの体重減少でした。
逆に言えば、食事をとくに変えずとも、有酸素運動をすることで体重を落とすことは可能なのです。
そのため、長期的に健康作りをしながらダイエットを進める手段として、ジョギングは有効であると考えられます。
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著者プロフィール
女性の体型改善専門パーソナルトレーナー、オンラインダイエットコーチ。保有資格CSCS*D、スポーツ科学修士。仙台大学大学院修士課程修了後、アスリートのトレーニングコーチなどを務める。2018年からフリーランスとなり、栃木県宇都宮市で女性の体型改善専門パーソナルトレーナーとして活動。クライアントの年齢による体型の変化と、健康の悩みに日々向き合いながらも、ブログやSNS、メディアでの情報発信、オンラインビデオコースの作成を通じて、多くの女性に貢献している。NSCAジャパン北関東アシスタントエリアディレクターとしても活動。地域のパーソナルトレーナーにスキルアップの機会を作る企画・運営も務める。
オフィシャルHP:http://scoprire.jp
Instagram:https://www.instagram.com/chiakifujimoto/
<Text:藤本千晶/Edit:編集部>
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