<国内男子ゴルフ>木下稜介を蘇らせた奇跡の1打「丸々2打得した感じ」V3で全英へ

日本ゴルフツアー機構 (JGTO)
チーム・協会
■上位3人に全英切符「~全英への道~ミズノオープン」 5月23日ー26日 / JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部 (岡山県)7461yard・par72 ▼ 25日大会3日目

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【丸々2打得しました©JGTOimages】

木下稜介(きのした・りょうすけ)は、首位を守った。

練習仲間の堀川と、並んで出たこの日は「ティショットが良くなくて。グリーンに乗せるのが大変でした」と、3番のパー3で右の傾斜のラフに外してボギーが先行した。

その後も「なかなかバーディパットが打てない」と、時間はじりじりと過ぎたが8番、9番ではいずれも3メートル前後をしのぐなど、我慢はできた。

やっとピンそばについた11番のOKバーディから、ふいに再上昇の波が来た。
続く12番では右の上のカラーでパターを握った20ヤード超の“バーディトライ”が大きなフックラインを描いてカップに沈んだ。

一瞬、ぽかんとなった。
ガッツポーズも戸惑いながら握った。
大きく両手を広げたリアクションも、とってつけたみたいになった。
嬉しいのと、照れくさいので苦笑が止まず、脱いだ帽子で顔を隠した。

【照れてます】

旗竿の根元をはじいたボールはあまりの勢いに、一度カップから飛び出したそうだ。

同組の堀川に、「外れていたらラフからのアプローチでしたよ」と、言われて「ボギーがバーディになったみたい。丸々2打得した感じ」。
起死回生の1打にまた苦笑した。

16番の連続バーディで、途中3差を許していた今平周吾(いまひら・しゅうご)に追いついた。
「優勝して全英オープンに行きたいです」。
3年ぶりの通算3勝目で、3年ぶり2度目の舞台へ。
栄光のその先に、夢のリンクスコースが待っている。

※リンクスコースとは…海沿いの地形を生かして作られたゴルフコースを指してよくいわれる。砂地で、木々が少なく、強い風が吹くのが特徴で、ゴルフ発祥と言われるスコットランドに多く点在する。
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