【トレイルランニングバックパックレビュー】Salomon 「ACTIVE SKIN 12(アクティブスキン 12)」

トレイルランナー JP

レースでも使える機能とフィット。コスパが良くてもエントリーモデルにあらず

【写真提供:トレイルランナーJP】

Salomon(サロモン)のベストパックといえば業界のベンチマークであるADV SKIN(アドバンスド スキン)シリーズを筆頭にいくつかのラインナップが展開されています。今回紹介するのはエントリーユーザーからコアユーザーまで幅広い支持を得ているACTIVE SKIN(アクティブ スキン)シリーズの新作、「ACTIVE SKIN 12」です。

【写真提供:トレイルランナーJP】

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ACTIVE SKINシリーズの展開はユニセックスの「ACTIVE SKIN 4」と「ACTIVE SKIN 8」でした。2024年はこの2モデルをリニューアルするとともに、ラインナップを大幅に拡大し、ユニセックスの「ACTIVE SKIN 12」とウィメンズ専用モデルの「ACTIVE SKIN 4」と「ACTIVE SKIN 12」をリリースしました。

(左)ファスナー上部は前作のL字からストレートへ変更。(右)ショルダーハーネスのポケットは左右各3つ。 【写真提供:トレイルランナーJP】

「ACTIVE SKIN 12」のメインコンパートメントはリップストップ素材で、上部の横幅は広く下部は絞られた台形。その外側には大きなメッシュポケット。そして両サイドにはコンプレッション用のバンジーコードがつきます。メインコンパートメントへのアクセスは大きく開くサイドファスナーから。内部にはポケットが1つとキーホルダーが付きます。メインコンパートメントの内側には独立したリザーバーコンパートメントもあり、1.5Lのリザーバーを収納できます。

フロントポケットの配置は上部にソフトフラスク用のポケット、下部には大きめのストレッチポケット。このポケットは前作では上部とサイドの2カ所からアクセスできましたが、新作では上部のアクセスのみとなりました。さらに、上部が斜めにカットされているため、容量は若干少なくなりますが、出し入れがしやすくなっています。また、外側にはファスナーポケットも付いています。

ポールホルダーはついていませんが、サイドのバンジーコードをうまく利用すれば装着できるほか、前作では対応していなかった別売りのポールホルダー「CUSTOM QUIVER」も装着が可能です。

別売りの「CUSTOM QUIVER」装着例。 【写真提供:トレイルランナーJP】

下の表は各ポケットに直径4.3cmのボールをいくつ収納できるかを調べたものです。同じ容量の「ADV SKIN 12」と比較してみました。

ストレッチ素材のポケットは伸ばせばもっと多く入りましたが、無理のない個数にとどめました。「ADV SKIN 12」はメインコンパートメントもストレッチするので同様に無理のない収納としました。

【画像提供:トレイルランナーJP】

「ACTIVE SKIN 12」はメインコンパートメント集中型、「ADV SKIN 12」はポケット分散型だということが判ります。

【写真提供:トレイルランナーJP】

着用感は自然で、当たりや窮屈な箇所はありません。サイズが細かく分かれているため、アジャストはチェストのバンジーコードのみで、身体にしっかりとフィットします。

メインコンパートメントは大きめですが走行時の揺れはうまく抑えられています。また、フロントポケットのマチの部分をメインコンパートメントと同じリップストップに変更したことで、前作よりもさらに安定感が高まった印象です。

フロントポケットのマチの部分(水色)はリップストップで補強。 【写真提供:トレイルランナーJP】

メインコンパートメントが大きく、伸縮性が小さいため、装備が少なめの時は両サイドのコードでしっかりとコンプレッションしてあげると安定してくれます。このコードは1つのロックで上部と下部のコンプレッションを個別に調整できます。

背面のメッシュポケットは伸縮性が高く大容量なので、頻繁に使用するものを無造作に放り込めるため抜群の使い勝手です。

「ACTIVE SKIN 12」は、ポケットが少なくその分メインコンパートメントが大型なので構造としてはシンプルです。細かいポケットを緻密に使いこなすよりも、なんでも同じところに入れた方が使いやすいという方にはぴったりな仕様です。



新しく登場したウィメンズモデルについてもポイントを説明しておきます。ユニセックスモデルよりもショルダーハーネスが幅広く、内側にはサイドと同じストレッチメッシュパネルを追加。さらに、プリンセスシームを採用することで女性の体型にフィットするデザインとなっています。

(左)「ACTIVE SKIN 12」(WOMEN’S)。(右)「ACTIVE SKIN 12」(UNISEX)。 【写真提供:トレイルランナーJP】

また、ユニセックスの「ACTIVE SKIN 4」と「ACTIVE SKIN 8」はネーミングは変わりませんがフルモデルチェンジとなっています。メインコンパートメントのカッティングが変更された他、フロントのショルダーハーネスのデザイン、ポケットも新設計。フィッティングも再調整されています。



12Lとウィメンズモデルが加わったACTIVE SKINシリーズは、容量でもフィットでも死角がなくなり、ますます人気が出そうです。初めて購入するベストパックとしてはもちろん、ベテラントレイルランナーにも魅力的な選択肢となっています。

【写真提供:トレイルランナーJP】

ACTIVE SKIN 12
(アクティブ スキン 12)[ UNISEX ]
・価格:¥13,090(税込)
・カラー:4色
・サイズ(胸囲):XS(85-91cm)、S(91-97cm)、M(97-103cm)、L(103-109cm)、XL(109-118cm)
・本体重量:243g
・背面の長さ:40cm
・容量:12L
・500mlソフトフラスク2本付

【写真提供:トレイルランナーJP】

ACTIVE SKIN 12
(アクティブ スキン 12)[ WOMEN’S ]
・価格:¥13,090(税込)
・カラー:2色
・サイズ(胸囲):XS(81-86.5cm)、S(86-90.5cm)、M(90-96.5cm)、L(96-102.5cm)
・本体重量:245g
・背面の長さ:38cm
・容量:12L
・500mlソフトフラスク2本付
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