部員16人、少数精鋭で挑むセンバツ 別海の選手たちの「身近な」夢
21世紀枠で春夏通じて初となる甲子園切符を手にした部員16人の別海の選手 【貝塚太一撮影】
大半が幼少期からの顔見知り 強みは一体感
中道航太郎主将は、チーム自慢に「仲の良さ」「笑顔」を挙げた。一方で主将として苦労したり、悩んだりしたことについて「チームとして一丸になれなかったとき」と回答した。日ごろからチームの雰囲気を明るくするように心掛けており、幼少期から気心知れた仲間による一体感を強みにする。チームに実施したアンケートでも「チームワークが良く全員で戦う意識が強い」と特色をアピールした。
別海町出身で、捕手としてチームを引っ張ってきた中道主将。野球を通じて学んだことに「一つの目標に向かって頑張る楽しさ」を挙げ、後輩にも「何事も全力で」と訴えた。今までで一番感動したシーンは「21世紀枠に選出していただいたとき」と回答し、春夏通じて初となる歴史的1ページを開いた喜びを込めた。
少人数はハンディではない。少数精鋭で聖地初勝利に挑む。
農漁業関係が「将来の夢」2位
大会前に主催者が別海の選手16人に実施した「将来の夢」のアンケート調査結果 【毎日新聞】
農漁業関係の仕事を挙げたのは4人。日本一の生乳生産量を誇り、学校でも酪農を学ぶ専攻科がある。昨秋の正遊撃手の影山航大選手は、酪農家と具体的な回答を寄せた。影山選手と二遊間を組む千田涼太選手も、スポーツ関係の仕事などとの複数回答で、酪農を挙げた。中道主将の夢は漁師。農協職員という回答もあった。
半数の8人が野球以外の他競技経験があり、水泳が5人で最も多かった。少数回答ではテニス、バスケットボール、バレーボール、剣道と多岐の競技にわたり、雪国らしく「スノーホッケー」(川上大翔選手)という回答もあった。