蛭田みな美のENJOYゴルフ!! ② 1Wでのアドレス

スポニチアネックス

【スポニチ】

昨季、1Wの飛距離と方向性アップに成功した蛭田みな美プロ。その要因はアドレスの形を変えたことにあると言います。安定感のあるアドレスで構えることによって、体の軸を中心にした素早い回転が可能になったそうです。アベレージゴルファーで飛距離や方向性に悩む人はぜひ実践してみましょう。パートナーはティーチングプロのジミー常住氏です。

◆23年国内女子ツアーで初優勝した蛭田みな美プロが安定感あるアドレスのコツを伝授

常住 アドレスの形を変えたということですが、どのように変化したのでしょうか?

蛭田 以前は構えた時に棒立ちと言いますか、あまり膝を曲げることなく立っていたんです。それを昨年から少し膝を曲げ、重心の位置を低くする構えに変更しました。

常住 棒立ちだとデメリットがあったわけですね?

蛭田 バックスイングした際、体の右サイドが揺れる感じがあり、スムーズにクラブを上げることができていないと感じました。それがショットにも少なからず影響していたと思います。ところが、膝を曲げて重心を落として構えると、トップ・オブ・スイングまで体を回しても、体の揺れを感じなくなったんです。

常住 重心を低くすることにより、土台となる下半身が安定したのでしょう。

蛭田 そうだと思います。さらに、バックスイングでは、右足股関節の上に上体が乗っている感覚がありました。

重心を低くしたアドレスだと右足股関節の上に上体が乗った感覚を得られる 【スポニチ】

常に同じ位置にクラブを上げることができたせいか、ミート率も上がったんです。それが、1Wの飛距離アップや方向性アップにつながったと思います。

常住 アベレージゴルファーにも体の右サイドが揺れる人は多いんですよね。それがスエーにもつながり、ミート率低下の原因にもなっています。

蛭田 膝を曲げて重心位置を低くするアドレスは、右膝の位置が変わりにくいので、スエーには有効ですね。

常住 具体的にどれぐらい膝を曲げると良いのでしょうか?

蛭田 身長や体重など個人差があるので、具体的な数字は言えませんが、立った姿勢からジャンプしてみましょう。

真っすぐ立った状態から真上にジャンプする 【スポニチ】

着地した瞬間の膝がどれだけ曲がっているかをチェックし、その角度まで膝を曲げて構えるのがお勧めです。

着地した時の膝の角度に合わせて構える 【スポニチ】

スタンス幅は肩幅よりも少し広いぐらいで良いでしょう。

常住 特に1Wは広めの方が安定しますからね。

蛭田 基本的に1Wは飛距離を稼ぐクラブですし、飛ばし屋でスタンス幅の狭い人は見かけません。スタンス幅が狭いと、動ける範囲も狭くなるので、ヘッドスピードも上がりにくくなります。

常住 その他、変わったポイントはありますか?

蛭田 以前は足裏の真ん中辺りに重心を感じていましたが、今は少し踵寄りで重心を感じています。その結果、アップライト気味だったスイング軌道を修正することができ、ボールに力を伝えやすくなったと思います。ちなみに、1Wでのボール位置は左足踵の延長線上で、アイアンはボール1個分内側です。体のラインは飛球線に対してスクエアに構えています。

(取材協力=福島・ゴルフプラザニューウイング)

 ◇蛭田 みな美(ひるた・みなみ)1997年(平9)7月15日生まれ、福島県出身の26歳。3歳でゴルフを始め学法石川高時代の14年世界ジュニアで個人3位、永井花奈と組んだ団体戦で優勝。同年日本女子アマ優勝。16年プロ入り。23年CATレディースでツアー初V。家族は両親と姉、プロゴルファーの兄・玲於(28)。

 ◇ジミー・常住 本名・常住治臣(つねずみ・はるおみ)1981年(昭56)12月15日生まれ、東京都出身の42歳。日本プロゴルフ協会(PGA)会員。
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

スポニチは紙面を通して、毎日、感動や興奮をお届けしています。スクープ連発の芸能&スポーツニュース、中央競馬をはじめとするギャンブル情報、生活者の視点に立った政治・社会報道などで多くの読者から支持を得ています。また、紙面と連動しながら情報をいち早く提供するWEBサイト「スポニチアネックス」は、昨年のページビュー(PV)で年間約20億PVをマーク。本紙以外でも中央競馬G1レースや宝塚歌劇の特集号、スポーツのあの時を掘り下げる「スポニチアーカイブス」、日本初の子供向けスポーツ紙となる「スポニチジュニア」、業界初の週刊漫画タブロイド「マンガアルチーボ」などを制作発行しています。明るく楽しい総合メディア企業へ。スポーツ、エンターテインメントなど多種多彩な情報を発信しています。

新着記事

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント