ロッテ 吉井監督 就任後最初に取り組んだのは監督室のレイアウト変更。選手が入りやすい部屋に

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千葉ロッテマリーンズ吉井理人監督 【千葉ロッテマリーンズ提供】

 吉井理人監督は風通しが良い組織作りを意識している。選手たちと普段から、たわいもない会話を重ねながらコミニケーションを図っている。就任して最初に取り組んだのはZOZOマリンスタジアム監督室のレイアウト変更。これまで部屋の扉が開けた状態でも見えない奥側に監督の机が置かれていたが、扉の目の前に移動し、つねに扉を開けた状態にすることで、監督の姿が見えやすいようにした。そうすることで、通りがかるコーチ、選手、スタッフが気楽に部屋に立ち入ったり、声がかけられると考えた。

 部屋では70年代に流行った歌や大好きなビートルズの曲が流れる。時にはそれは松山千春、アリス、ARB、長渕剛だったりする。いずれも監督が若き頃、よく聞いていた曲だ。監督室に訪れた人たちが緊張しないでリラックスするための配慮でもある。
 
 「監督室って、自分が選手の時もそうだけど、なにか入りにくい雰囲気があった。緊張するというか、かしこまるというか。そういうのをなくしたかった」と吉井監督は言う。
 
 つねに選手たちと会話を行い、時には話を聞き、意見を取り入れる。それが吉井流。指揮官として一番、意識しているのは選手たちの疲れなどのコンディションを考慮したマネジメント。休ませながら、練習量や練習内容に工夫をこらしながら推し進めている。
 
 「選手たちが気持ちよくやってくれるのが一番」と指揮官は話す。

 マリーンズは25勝15敗で貯金10を作って、交流戦までのリーグ戦を終えた。リーグ1位。吉井理人監督が就任して1年目のチームは最高のスタートを切った。「すべては選手たちのおかげ。選手たちが良くやってくれてこの成績がある」。メディアに好調の要因を問われた吉井監督は選手たちを称えた。3月31日からの福岡での開幕3連戦は3連敗。いきなり窮地に立たされたが選手たちを信じ、慌てなかった。千葉に戻り5連勝。波に乗った。4月末から5月上旬にかけてバファローズ(京セラドーム)、イーグルス(楽天モバイルパーク)、ホークス(ZOZOマリンスタジアム)と3カード連続で負け越した時も「相手があること。勝つことがあれば負けることもある」と動じなかった。続く5月9日からのライオンズ3連戦(ベルーナドーム)で3連勝を飾ると結果的に5月は大きく勝ち越した。勝てば2位、負ければ4位となった仙台でのシーズン最終戦を快勝。2位を決めるとクライマックスシリーズファーストステージでは1勝1敗と迎え、勝てばファイナルステージ進出となる試合でも延長十回に3点のリードを許しながらもその裏、4点を奪う劇的な勝利を収めた。「勝てばパーティー」と澤村拓一投手が言うようにマリーンズは勝てば大騒ぎ。お祭り騒ぎとなる。それは吉井監督がイメージした風通しのいいチームそのものに見える。

千葉ロッテマリーンズ広報室 梶原 紀章

 
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