<国内男子ゴルフ>中島啓太「金谷さんともまだ終わっていない」新賞金王が完全Vで決める最強の称号

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■60回目の頂上決戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」」11月30日ー12月3日 / 東京よみうりカントリークラブ(東京都)/ 7023yards・Par70 / ▼2日・大会3日目

新賞金王の中島啓太(なかじま・けいた)が3日連続の首位を死守した。

この日は、早朝の冷え込みで霜が降り、そもそもの高速グリーンがますますカチコチ。
「硬くてスピードもありましたし、ピンの位置も難しかった。バーディチャンスも限定された場所しかないのかな」。

ショットも乱れがちになり、伸ばしあぐねて7メートルを沈めた8番が、やっとこの日最初のバーディだった。

もたつくうちに、同じ組の蟬川が1番でいきなりショットインイーグルを奪うなど、タイガチャージで逆転され、一時2位に後退。

3日間ワーストの「68」と忸怩たるラウンドにはなったが、8メートルを沈めた12番や、17番では「価値あるバーディ」と、3打目で寄せた4メートルのチャンスも逃さず、蟬川がダブルボギーで崩れた最後18番では手前の上りスライスラインを確実に2打で沈めてパーセーブ。

蟬川と並ぶ通算13アンダーで、初日からの首位を守った。

慣例により、賞金ランキング順に組まれた初日から続く4日連続の最終組は蟬川と今度は石川と同組。

最終日は賞金2位の金谷が外れたが、「金谷さんとの優勝争いも、終わっていない」。
ひとつ後ろの存在も、もちろん意識しながら闘う。

今年60回目を迎えた本大会で、完全優勝なら史上9人目の快挙。また、今季4勝なら史上5人目(6例目)の獲得賞金2億円越え。
偉業に挑む最終日は「おそらくたくさんギャラリーの方が来られるので盛り上がると思いますし、その中で良いプレーに集中し、明日勝ちたいなと思います」。

賞金レースは先週で、すでに終了した。
呪縛から放たれた新賞金王が、今年最後に最強の称号を獲りに行く。
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