ラグビー日本代表、4年後のメンバーは? 2027年W杯の有力候補を紹介

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CTB(背番号12、13)

複数のポジションでチームに貢献するメイン平 【写真:YUTAKA/アフロスポーツ】

<23年大会メンバー>
中村亮土(32歳/東京SG)
ディラン・ライリー(26歳/埼玉WK)
長田智希(23歳/埼玉WK)
中野将伍(26歳/東京SG)※コンディション都合のため離脱

<27年大会に向けた主な候補選手>
梶村祐介(28歳/横浜E)
中尾隼太(28歳/BL東京)
岡田優輝(28歳/トヨタV)
池田悠希(28歳/BR東京)
ニコラス・マクカラン(27歳/BL東京)
尾崎泰雅(25歳/東京SG)
ハラトア・ヴァイレア(24歳/S東京ベイ)
メイン平(23歳/BR東京)
廣瀬雄也(22歳/明治大)
秋濱悠太(21歳/明治大)

 大舞台に強く、リーダーシップがある中村は攻守の要としてチームに貢献した。
 圧巻のスピードを誇り日本代表の中心選手となったライリー、WTBでも出場した長田は今大会の経験を次回に生かしたい。

 大会直前に負傷で離脱した中野、バーバリアンズでプレーしたマクカラン、代表入りを争った梶村、中尾も燃えているだろう。

 力強いランに加えてキックも蹴れるヴァイレアはレメキのような存在になる可能性を秘めている。センス抜群のメインはチームの幅を広げてくれる存在だ。

WTB(背番号11、14)

<23年大会メンバー>
松島幸太朗(30歳/東京SG)
ジョネ・ナイカブラ(29歳/BL東京)
シオサイア・フィフィタ(24歳/トヨタV)

<27年大会に向けた主な候補選手>
尾崎晟也(28歳/東京SG)
高橋汰地(27歳/トヨタV)
竹山晃暉(27歳/埼玉WK)
根塚洸雅(25歳/S東京ベイ)
木田晴斗(24歳/S東京ベイ)
イノケ・ブルア(24歳/横浜E)
石田吉平(23歳/横浜E)
高本とむ(22歳/帝京大)
植田和磨(20歳/近畿大)

 日本代表のエースである松島は次回大会では34歳になるが、ケガがなければ多彩なスキルでチームに貢献できるだろう。ナイカブラは攻守で活躍、フィフィタもアルゼンチン戦でスピードを生かした。

 最終選考で代表から外れ、バーバリアンズで経験を積んだ高橋は得意のランをさらに磨きたい。
 木田はケガで代表入りを逃したが、独自のセンスがあり、体幹が強く、ハイボールにも対応できる逸材なので、次回大会で世界を驚かせたい。

 帝京大の絶対的トライゲッターである高本、強気にトライを取り切る植田も新指揮官にアピールしたい。

FB(背番号15)

将来、日本のエースとなることが期待されている矢崎由高 【写真:西村尚己/アフロスポーツ】

<23年大会メンバー>
山中亮平(35歳/神戸S)※追加招集
レメキロマノラバ(34歳/GR東葛)
セミシ・マシレワ(31歳/花園L)
小倉順平(31歳/横浜E)

<27年大会に向けた主な候補選手>
野口竜司(28歳/埼玉WK)
山沢京平(25歳/埼玉WK)
松永拓朗(25歳/BL東京)
奥村翔(25歳/静岡BR)
河瀬諒介(24歳/東京SG)
石岡玲英(22歳/法政大)
矢崎由高(19歳/早稲田大)

 今大会はマシレワの負傷を経験豊富なレメキ、山中がカバー。大舞台を知る男たちの頼もしさを再確認させた。

 すべてのプレーのレベルが高い野口は、常にチームのために100パーセントの力を発揮する。潜在能力の高さを感じさせる山沢、安定感に加えてスピードとキレがある松永もチャンスをうかがう。

 矢崎は20歳以下の世界大会で鮮烈な印象を残した。相手を抜く感覚に特別なものがあるので、日本代表にとっても期待の存在になっている。

ユーティリティプレーヤー

谷山隼大は躍動感あふれるプレーで鮮烈な印象を残している 【写真:松尾/アフロスポーツ】

<27年大会に向けた主な候補選手>
アタアタ・モエアキオラ(27歳/神戸S)
谷中樹平(23歳/トヨタV)
池戸将太郎(22歳/明治大)
山田響(22歳/慶応大)
谷山隼大(21歳/筑波大)
ヴィリアミ・サポイ(21歳/摂南大)
シオネ・ポルテレ(20歳/京産大)

 次回までに人数変更の可能性があるが、W杯代表が33人と限られている中で、複数のポジションをこなす選手の価値は高まる。そこで、次回大会に向けたユーティリティプレーヤーを紹介する。

 19年大会にWTBで選出されたモエアキオラは、昨季のリーグワンではチーム事情でNo.8もプレー。東海大時代はSOとしても活躍し、その万能性に疑いはないが、次回大会に向けてはひとつのポジションで専門性を高めた方が代表入りが近いかもしれない。

 谷中は帝京大ではSH、FBとして活躍し、現在は7人制日本代表でも貴重な戦力となっている。報徳学園高時代からFBとしてそのスピードが注目されていた山田は、慶応大ではSH、SOとしてチームの攻撃を動かす役割も担っている。

 SH、SO、FBのどのポジションでも落ち着きが光るのが池戸。180cm、89kgの体格はSHに入った場合はアドバンテージになりそうだ。

 身体能力抜群の谷山はバネのあるランで見る者をひきつける。筑波大ではNo.8、CTBとして大車輪の活躍を見せている。

 サポイは摂南大3年の今季、FBからNo.8に転向。リーグワンに進んだ場合はどちらのポジションを選ぶか。ポルテレはPR、WTBを経験して現在はNo.8に。世界でも珍しい「スクラムを組めるトライゲッター」の今後が注目されている。

(文:安実剛士/スポーツナビ)

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