【スキージャンプ】シーズン前哨戦! グランプリシリーズが閉幕。冬に向けて調整を重ねるスキージャンパーたち

チーム・協会

最終戦の混合団体で2位に入った日本チーム。左から小林陵侑選手、伊藤有希選手、二階堂蓮選手、髙梨沙羅選手 【全日本スキー連盟】

 スキージャンプにおいて、夏から秋にかけてのグリーンシーズンに行われるのがFISグランプリ(GP)シリーズ。サマージャンプで行われる、いわば夏のFISワールドカップです。この週末にクリンゲンタール(ドイツ)で行われた大会で今シーズンのGPもすべての大会を消化しました。
 最終戦では混合団体も行われ、小林陵侑選手(TEAM ROY)、二階堂蓮選手(日本ビールスキー部)、伊藤有希選手(土屋ホームスキー部)、髙梨沙羅選手(クラレ)の4名で挑んだ日本チームは2位に入る活躍を見せました。

男子では二階堂蓮選手が総合3位

GPの男子総合で3位に入った二階堂蓮選手 【全日本スキー連盟】

 GPシリーズ通しての総合成績では二階堂選手が総合3位に入りました。昨シーズンもGPシリーズで大きく躍進し、冬のワールドカップの定位置を確保した二階堂選手。今年はこのGPシリーズの好成績を、ワールドカップでのさらなる躍進につなげたいところです。
 男子のエース、小林陵侑選手は9戦中、最後の3戦のみの出場。最終戦では5位を記録したものの、まだまだ調整中であることを伺わせましたが、きっと冬のシーズンには仕上げてくれることと期待しています。

二階堂選手と男子チームのスタッフ 【全日本スキー連盟】

女子では髙梨沙羅選手が総合で2位

GP最終戦に出場した日本女子チーム。左から丸山希選手、伊藤有希選手、髙梨沙羅選手、佐藤柚月選手、岩佐明香選手、一戸くる実選手 【全日本スキー連盟】

 一方、女子では髙梨選手が総合で2位に入りました。全7戦中2戦を欠場しましたが、シーズンに向けての順調な調整を伺わせる夏のシーズンでした。
 伊藤有希選手は最終戦のみの出場でしたが6位に入っており、こちらもシーズンに向けて期待を抱かせる成績です。

サマーシーズンも一区切りで笑顔を見せる女子チームの選手たち 【全日本スキー連盟】

 GPシリーズには海外の有力選手がフルでは参戦しないなど、この結果が冬のシーズンのワールドカップに直接反映されるわけではありませんが、それでも夏から秋にかけてこのGPシリーズで重ねてきた経験や調整が、シーズンに活かされることはまちがいないはずです。
 選手たちはこの後、国内の大会に戻っていき、その締めくくりに全日本選手権に出場する予定。全日本選手権は10月26日にノーマルヒルが宮の森ジャンプ競技場(北海道札幌市)で、10月29日にラージヒルが大倉山ジャンプ競技場(同じく北海道札幌市)で行われます。そして、その後ワールドカップ遠征に出発。ワールドカップは、男子は11月25日にルカ(フィンランド)で開幕、女子は12月2日にリレハンメル(ノルウェー)で開幕します。今シーズンも日本ジャンプチームへのご声援をよろしくお願いいたします。
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著者プロフィール

公益財団法人全日本スキー連盟は、日本におけるスキー・スノーボード競技を統括すると同時に、普及・振興の役割も担う競技団体。設立は1925年、2025年には設立100周年を迎える。スキージャンプ、ノルディック複合、クロスカントリー、アルペン、フリースタイル、スノーボードの6競技において、世界で戦う選手たち「SNOW JAPAN」の情報や、FIS(国際スキー・スノーボード連盟)ワールドカップなどの大会情報をお届けします。

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