【サーフィン】日本の血を引くインドネシア人サーファー和井田理央が優勝!QS5,000『Nias Pro』
優勝したフィリッパ・アンダーソン(左)と和井田理央 【WSL/Tim Hain】
ファイナルデイは公式3-4ftレンジと前日よりサイズダウンしたものの、バレルでパーフェクト10が生まれたほどのグッドコンディションに恵まれ、クライマックスを迎えた。
格の違いを見せつけた和井田理央
唯一の現役CT選手として格の違いを見せつけた 【WSL/Tim Hain】
メンズで唯一残った日本人の伊東李安琉と唯一の現役CT選手、和井田理央との対戦はハイスコアの応酬で一時はトータル17.00のタイスコアの緊迫した勝負だった。
しかし、最後の波で和井田理央が8.90を出してSF進出。
QS1,000『OMAEZAKI PRO 2023』でQS初優勝を決めていた伊東李安琉はアジア・リージョナルのランキングでトップに立った。
会場には多くの観客が集まった 【WSL/Tim Hain】
格の違いを見せつけて6,385ドル(日本円で約943,000円)を手に入れた。
インドネシア国旗を掲げる和井田理央 【WSL/Tim Hain】
メンズ2位のトゥルー・ワイリー 【WSL/Tim Hain】
23歳、和井田理央にとってCTのルーキーイヤーとなった2023年。
ポルトガルの5位が最高位で最終ランキングは21位と厳しいものになったが、ミッドシーズンカットを免れて2024年もあの夢の舞台で戦うことになる。
彼は誰よりもインドネシアを代表することを望んでおり、パリ五輪出場のクオリファイも当然狙ってくるだろう。
「沢山の人が応援に来てくれて本当に感謝している。自分には大勢のサポーターがいる。もちろん、自分の国、インドネシアを代表して戦っているよ。リオ、頑張ってと沢山のローカルに励まされた。このイベントはオージーが優勝してきたから、インドネシア人のチャンピオンをみんな望んでいたんだ。そして、今日その望みを叶えることができたと思う。みんな喜んでくれたら良いね。自分のサーフィンに誇りを持っているし、感謝している」
国民が悲願にしていたニアス優勝を決めた理央 【WSL/Tim Hain】
2019年以来のQS優勝を決めたフィリッパ・アンダーソン
イベントを通して絶好調だったフィリッパ 【WSL/Tim Hain】
アジア・リージョナルのランキングでは都築虹帆が3位、池田美来が7位になっている。
2024年CS(チャレンジャー・シリーズ)出場権は男子6名、女子4名の枠があり、上位5名と3名の他にワイルドカード各1名。
イベントは前半から最も目立っていたフィリッパ・アンダーソン(AUS)とディフェンディングチャンピオンのペイジ・ハレブ(NZ)がファイナルに残った。
フィリッパはQFでパーフェクト10を出してこの日も絶好調。ファイナルでも7.00から始まり、8.33を出してロースコア止まりだったペイジを圧倒。
トータル15.33、コンビネーションスコアで2019年以来のQS優勝を飾った。
SFまでは好調だったペイジ・ハレブ 【 WSL/Tim Hain】
31歳のフィリッパと33歳のペイジ。
ペイジはCT経験もあり、フィリッパは2011年からQSで2桁台のランキングを重ね、毎年CTクオリファイを争っているトップ選手。
二人は一緒に世界を周り、ルームメイトにもなる仲。ある意味、戦友でもある二人が初めてファイナルで戦うことになったのだ。
2019年以来のQS優勝を決めたフィリッパ 【WSL/Tim Hain】
この優勝でフィリッパはオーストラリア/オセアニア・リージョナルのトップに立ち、ペイジは2位になった。
ウィメンズの表彰式 【 WSL/Tim Hain】
その後、11月には台湾でQS5,000『Taiwan Open of Surfing』、韓国のウェーブプール「Wave Park」でQS3,000『Siheung Korea Open』が開催される。
QS5,000『Nias Pro』結果
メンズ
1位 和井田理央(IND)
2位 トゥルー・ワイリー(AUS)
3位 オスカー・ベリー(AUS)、ジャック・トーマス(AUS)
5位 伊東李安琉(JPN)、ダコダ・ウォルター(AUS)、ジャーヴィス・アール(AUS)、ジョーディ・マリー(RSA)
ウィメンズ
1位 フィリッパ・アンダーソン(AUS)
2位 ペイジ・ハレブ(NZ)
3位 ロージー・スマートAUS)、フレイヤ・プラム(AUS)
5位 池田美来(JPN)、都築虹帆(JPN)、エリー・ハリソン(AUS)、ミア・ハッパッツ(AUS)
WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/
(空海)
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ