イングランドに“削られた”日本 ラグビー元日本代表・藤井淳が解説
サモア、アルゼンチンを相手に連勝を
情熱を持ってチームを引っ張った日本代表・姫野和樹主将(左) 【写真:ロイター/アフロ】
イングランド相手に地力で小細工なく戦えたのは収穫だと思います。今日は後半16分に相手選手の頭に当たったボールがノックオンにならずにトライされた場面があったように、ちょっとした運やボールの転びがイングランド側だったかな…という感じもありました。
サモア、アルゼンチンもパワフルなFWがいますが、イングランドに比べると隙もあるので、日本としてはスクラム、ラインアウトを安定させて、キックでエリアを取る展開に持ち込みたいです。
何人かケガが心配な選手がいますが、次のサモア戦は日本時間の29日で時間があるのでゆっくり休んで回復してもらいたいです。また、W杯代表に入らなかった選手の一部はバーバリアンズ(世界各国から選手を招待して試合を行うチーム)に加入して欧州でプレーしているので、もし負傷が重い選手がいたら彼らが合流できるのはプラスです。
サモア戦までの時間を有意義に使って、リフレッシュして2連勝を目指してほしいと思います。
(取材・文:安実剛士/スポーツナビ)
藤井淳/JunFujii
東芝ブレイブルーパスで活躍した藤井淳氏。2012年にはエディー・ジョーンズHCにより日本代表に選ばれ、6キャップを獲得した 【写真:アフロスポーツ】
西陵商高時代に全国大会に出場、明治大では抜群のスピードを生かして活躍した。東芝ブレイブルーパスでは強気のリードでFWをまとめ、ディフェンス面も向上。2012年にはエディー・ジョーンズHCにより日本代表に選ばれ、6キャップを獲得した。2019年に現役引退。