飛距離はキャリーとランの合計!もっとランを意識しよう!

Gridge(グリッジ)

【(c)unsplash】

アイアンショットでグリーンに乗ったと思って喜んでいたら、実はグリーンからこぼれてバンカーに入っていた…ってことありませんか?

こういったトラブルを回避するためにはキャリーとラン、特にランの特性を知っておく必要がありますよ。

そもそもキャリーとランとは?

アイアンショットに限らず、ドライバーやフェアウェイウッド、ユーティリティーにも言えることですが、ゴルフのショットでは必ず「キャリー」と「ラン」が発生します。

ちなみにキャリーは、ボールを打った後に着地するまで、空中を飛んでいる距離を指し、ランは、着地後のボールが転がった距離になります。

パターも最初から転がっているように見えますが、厳密にいうと目に見えづらいくらいのわずかなキャリーが発生した後に転がっています。

よくゴルフ雑誌で、プロゴルファーのクラブの番手ごとの飛距離が載っていますが、その表示されている飛距離はキャリーのみの場合が多いです。

反対に、ゴルフ中継でティーショットのドライバーの飛距離が表示されることがありますが、あれはキャリー後のランまで合わせた距離になりますね。

女子プロは、ドライバーで240ヤード飛んでいたとしたら、だいたいキャリーで220ヤード、そのあとランで20ヤードくらい転がっているという場合が多いですね。

ランの特性を知る①弾道

ここで、ランについての特性を知っておきましょう。

基本の1つ目は、球の高さ・弾道について。

打ったボールが低い球筋だとランが出やすいです。

アイアンだと、ロフトの少ないロングアイアンは球が上がりづらいので、ランが出やすいです。

逆に、ピッチングウェッジなどのロフトが多いクラブは球が上がりやすいので、ランが少なくなる場合が多いです。

②芝のコンディション・気候

気候でいえば、夏場は芝が元気な場合が多いのでランは出にくいですが、冬場は芝が薄いことが多いので、同じフェアウェイやグリーンでもランが出やすい場合が多いです。

その代わり、気温が高いと空気の抵抗が少なく、キャリーが出やすいです。

なので冬はランが長くなりやすいものの、トータルの飛距離では夏のほうが飛びます。

夏のほうが体も動きますしね。

また、雨や朝露などで芝生が濡れている状況でもランが少なくなるので、注意が必要です。

③芝のコンディション フェアウェイかラフか

芝のコンディションでいえば、芝が刈り込まれているフェアウェイではランが出ても、芝の深いラフに着弾すれば逆にランはほとんど出ません。

また、フェアウェイとラフからのショットでも違いが出てきます。

同じ距離を打ったときに、ラフからのショットはフェアウェイからに比べて1.5倍程度ランが出ると思ったほうがいいです。

ただ、ラフからのショットはクラブとボールの間の芝の挟まり具合いが読めないので、打ってみないとわからないところもあります。

プロゴルファーがラフからのショットを嫌う理由の1つに、ランが計算できないことが挙げられる、というのはわかる気がしますね。

④パワー

あとはパワーというのも関係してきます。

ヘッドスピードが速いヒトだと球が上がりやすいので、ショートアイアンではグリーン上ではランがあまり出ない場合が多いですね。

ウェッジだと場合によってはバックスピンがかかってしまいます。

男子プロの試合では、気合の入ったショットでピンそばにキャリーさせたのに、バックスピンがかかってしまい逆にピンから遠ざかる、という場面がけっこうあったりします。

もっとランを意識しよう!

そもそもアマチュアは、基本的にはランをあまり意識していないように思います。

練習場でも、何ヤード先まで飛んだ(キャリー)ということは意識しても、その後の転がり、つまりはランがどのくらいかというのは、考えないヒトが多いと思います。

そもそも練習場は、ランまで見極めるのが難しい環境の場合が多いですし…。

ですので、実際のラウンドの経験値として、各番手のランがどのくらい出るものなのかを把握することが、非常に大事になってきます。

ラウンド中にそういったことを考えながらプレーするのは大変ですが、少しずつでもいいのでランを意識するようにしましょう。
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

『ゴルフの楽しさをすべての人に』をコンセプトにしたゴルフ情報サイト。 ビギナーゴルファーにも読みやすいマナーやルールの記事や女性ゴルファーに向けたレッスン記事など幅広い情報を発信中。

新着記事

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント