【女子W杯】今年の2023 FIFA女子ワールドカップを見るべき理由
7月20日から8月20日まで開催される2023 FIFA女子ワールドカップ オーストラリア&ニュージーランド。この女子サッカーにおける最高峰の大会を見逃すべきではない理由を考察する。
2019年大会を制覇したアメリカ女子代表 【@FIFA+】
FIFA+ではこの女子サッカーの最高峰の大会が、どうして見逃せないかの理由をいくつかの観点から徹底解説する。これを見れば、あなたもこの女子ワールドカップを見ないわけにはいかなくなるだろう。
史上初の32カ国が参加する最大級の女子ワールドカップ
今回の女子ワールドカップは、史上初の32カ国が参加する最大規模の大会となる。これまで24カ国だった参加チームの枠が増えて、男子と同じ32カ国が頂点を目指して戦うことになる。
初出場となる国も多く、非常に見応えのある試合が続くことが予想される。2015年大会と2019年大会を連覇し、史上初の3連覇を狙っている絶対王者のアメリカですら、これらのダークホースの前に警戒を怠ることはできないだろう。
グループステージは8つのグループに分かれて、それぞれの組の上位2チームがノックアウトステージに進出する。男子と同じくかなりボリュームのある大会であり、どのチームが栄光を掴み取るのか的確に予想するのは非常に困難である。
なでしこジャパンのレジェンドである宮間あやも、以前のFIFAへのインタビューで、「参加する国すべてに優勝のチャンスがある」とコメントしており、それだけパワーバランスが均衡していると言えるのだろう。
世界的な女子サッカーの人気の爆発
今、女子サッカーは世界でブームがきている。特に欧州を中心にその人気は爆発しており、男子サッカーよりも集客力が高いケースも目立つ。
昨年イングランドで開催された女子欧州選手権(女子EURO)のイングランド対ドイツの決勝戦では、ウェンブリースタジアムになんと8万7192人の観客数を記録。これはスペインのサンティアゴ・ベルナベウで行われた男子EURO1964決勝のスペイン対ソビエト連邦で記録した7万9115人を上回るEURO史上最多記録になった。
さらに昨年のUEFA女子チャンピオンズリーグの準決勝では女子サッカー史上最多9万1648人の観客動員数を記録しており、いかに女子サッカーが人気であるかをこれらの数字が物語っている。
グローバルでは女子サッカーは主流のトレンドである。だからこそこの夏の大会でどこがどんなパフォーマンスをするのか、世界中の女子サッカーファンが注目しているのである。
イングランド女子代表は昨年の欧州選手権で初優勝を飾った 【@FIFA+】
女子サッカーの見どころは、各国のチームがそれぞれの個性を持っていることだ。たしかにスピードやダイナミックさは男子に比べると少し物足りないかもしれないが、女子は戦略やサッカーのスタイルが国によってはっきり分かれており、それぞれの特徴を活かした戦い方をするため、ゲームの流れや内容を理解しやすい。
チームがどんな戦略や狙いどころを持ってプレーしているかが直感的にわかりやすいので、サッカーを初めて観戦するファンでも安心して見ることができる。また近年は女子サッカーのレベルも上がってきており、テクニックは男子と比べても遜色ないと言える選手も多い。何より世界最高の舞台に集まっている選手たちのプレーは見ていて飽きることはないだろう。
バックグラウンドが多種多様
女子サッカー選手は主要先進国で環境が整っている国以外では、プロサッカー選手として認められていないような選手も多く、中には壮絶なバックグラウンドを持っている選手もいる。また女子サッカーがここまで普及していなかった頃からこの道一筋で頑張ってきた選手などの生い立ちなども興味深いものが多く存在する。
日本でもつい最近の2021年にプロリーグであるWEリーグが設立されたが、ここまで環境が整備されるまでの道のりは険しく、選手たちは逆境を感じながらもここまで進んできた経緯がある。そういった選手たちやチームの背景を知ることで、より感情を入れて応援することができるかもしれない。
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