成田美寿々&二所ノ関親方「コレができれば80台!!」⑨ ロフトの大きいクラブでも低い球を打つ
【スポニチ】
“ゴルフジェンヌ”成田美寿々が「100㍎以内」の攻略法を伝授
二所ノ関親方 短い距離も嫌いじゃないです(笑い)。
成田 おっと、飛距離が飛んで、短い距離も得意だなんて上級者〝あるある〟じゃないですか(笑い)。100㍎以内の距離って結構難しいんですよ。具体的にどのようなイメージで打っているのか教えて下さい。
二所ノ関親方 例えば、ピンまで残り90㍎だとします。本来は58度のウエッジを使いたいのですが、あえて1番手上げて54度のウエッジを使用します。もちろんフルショットでは大きいので、ハーフショットで打つようにしています。イメージとしては、高い球ではなく、低い球を打つ感じですね。
成田 親方!100点満点の答えじゃないですか!まさにその通りなんです。距離が短くなると、その距離に合わせてロフトの大きいクラブを選択しがちです。ところが、ボールが高く上がり過ぎて、グリーンまで届かないことが多いんです。それを避けるには、低い球を意識的に打つことなんですよ。
二所ノ関親方 成田プロはどのようなイメージで低い球を打っているのですか?
成田 ひと言で説明するなら、ハンドファーストインパクトですね。アベレージゴルファーが習得する場合、ボールを通常よりも右に置き、ハンドファーストに構えます。
ハンドファーストインパクトをつくり、低い球でグリーンを狙おう 【スポニチ】
二所ノ関親方 ただ、私の場合、ハーフショットしようとすると、時々右にスッポ抜ける球が出ることがあります。ぜひ対処法を教えてください。
成田 おそらくボールにスライス回転がかかっているからでしょう。原因は極端なハンドファーストの形にしようとする動きです。スイング軌道がアウトサイドインになるのでスライス回転が多くかかります。修正するには、ウエッジでドローボールを打つ練習をすることです。インサイドからクラブを下ろし、インパクトを迎えたらインサイドにクラブを振り抜くイメージです。
右へのスッポ抜けは半円の曲線をなぞるイメージでヘッドを動かす 【スポニチ】
インサイドから開いて下ろしてきたヘッドを閉じながらインサイドに振り抜く 【スポニチ】
成田 半円の曲線部分をなぞるようなイメージでヘッドを動かしましょう。その際、フェースを開いて閉じる動きになります。ドローボールを打てるようになると、スピン量もボールの高さも安定してくるので、右にスッポ抜けることはなくなります。試しに90㍎地点から1球打ってみましょう。
二所ノ関親方 ボールを右足寄りに置いてハーフショット、インサイドインの軌道で打つ、と。※打球は見事グリーンを捉えました。
成田 さすがです!ぜひその感覚を忘れないでください。
(取材協力・大利根カントリークラブ)
◆成田 美寿々(なりた・みすず)1992年(平4)10月8日、千葉県市原市生まれの30歳。小学6年でゴルフを始め、拓大紅陵高入学後本格的に取り組む。10年関東ジュニア優勝。日体大を経て13年プロテスト合格。日本女子プロゴルフ協会新人賞、日本プロスポーツ新人賞受賞。13年富士通レディースでツアー初優勝。14年ワールド・サロンパス・カップなどツアー通算13勝。
◆二所ノ関 寛(にしょのせき・ゆたか=元横綱・稀勢の里、本名萩原寛)1986年(昭61)7月3日生まれ、茨城県牛久出身の36歳。02春場所で初土俵を踏み17歳9カ月で新十両。18歳3カ月で新入幕を果たし11年九州場所後に大関昇進。17年初場所後に横綱昇進。19年初場所限りで引退。幕内優勝2回。現役時代からゴルフに親しみベストスコアは73。
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